元２階級制覇王者で、現在、WBA、WBC世界スーパーバンタム級3位、WBO6位にランクされるルイス・ネリ（メキシコ）＝35勝（27KO）2敗＝は、昨日、2月22日（日本時間23日）にメキシコ・ティファナで対戦する、WBA、WBC、WBO世界フェザー級15位亀田京之介（TMK)＝15勝（9KO）3敗2分＝選手と顔を合わせたが、突然パンチを繰り出す乱闘騒ぎに発展。事態を重く見たマウリシオ・スライマン会長は、ネリに対し公開謝罪を要求している。
記者の質問に答えた後のフェイスオフで、額を突き合わせたネリと亀田選手が睨み合うと、突然ネリが亀田選手の顔面目がけて左の拳を振り上げ、続けて右手を振り回す。空振りに終わったが、これに対し亀田選手もブチ切れ。口元に巻いていたスカーフを外し、「来いよ！」と言い放ち、椅子を掴んで投げ返そうとしたが、これは関係者に阻止された。
ネリは地元メディアのインタビューに対し、「彼は対戦相手の胸ぐらをつかみ、投げつけていた。グローブなしで対戦相手を殴った動画もあった。だから心の中ではある程度準備はしていた」と語り、続けて「彼が俺に頭を近づけてきて、自分のスペースを侵害されたと感じたから反応しただけ。相手が望むなら、それに応えるだけさ」と、先に手を上げた理由を説明。予定の行動でもあったとしている。
スライマン会長は、「ボクシングは対戦相手に対し、尊敬と謙虚さを持たなければならない人間性のスポーツです。このようなことが繰り返されない事を信じています」とのコメントを発し、ネリに公開謝罪を求めている。
この乱闘騒ぎが世界中に配信されると、「ネリは汚い男だ」、「ネリは狂っている」などのコメントが殺到し、ネリは指定席の悪役の座へ収まった。一方の亀田選手は、自身のXで、「パンチも見えた 止まってれる俺に当てれなかった もう勝負は見えた。楽しみしとけよチビ」（原文ママ）とネリを挑発。
メキシコvs日本の悪童対決。試合開始までに顔を合わせる機会はまだ何度かあり、スライマン会長は2度とこのような事が起こらない事を望んでいる。
果たしてネリは公開謝罪に応じるのか。ともかく試合は荒れそうです。
