WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=と、WBO世界同級王者ブメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=による世界王座統一戦が、今夏に米アリゾナ州フェニックスでの対戦実現へ向け交渉が行われている事が明らかになった。ロドリゲスとプロモート契約を締結する、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンと、ロドリゲスのトレーナー、ロバート・ガルシアも、これを認めている。

ロドリゲスは昨年11月9日(日本時間10日)に米・ペンシルべニア州フィラデルフィア、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われた、WBC世界同級王座統一戦で、暫定王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)=42勝(22KO)5敗1分=を3回TKOで破り王座統一に成功。2008年3月のプロデビュー以来、KOされた事がなかったゲバラをストップした、ロドリゲスの評価はさらに上昇した。

ゲバラ戦後エディ・ハーンは、「4団体の王座を統一する事が重要だ。それが出来なければ、チョコラティートとの戦いが面白い」と発言。キャリアの最終章を迎えている元世界4階級制覇王者でWBA、WBC、WBO1位、IBF7位にランクされるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=も、ロドリゲスとの対戦を希望したが、これは具体化しなかった。

代わってロマゴンは、WBO世界スーパーフライ級王者カフへの挑戦を画策。ロマゴンと契約するTEIKENプロモーションの本田明彦代表からの了解を受け、オールスター・ボクシングのフェリックス・サバラJrは、「両者は対戦に対し口頭で同意している」とし、3月下旬から4月にかけてニカラグアでの開催準備が進められていたが、この計画は頓挫。

カフのマネジャー兼トレーナーのコリン・ネイサンは、TEIKENプロモーションの本田明彦代表との電話で、ロマゴン戦が実現しない事を確認した後、5月末を目標に南アフリカで選択防衛戦を行う事を示唆。5月24日(日本時間25日)に、元WBA世界同級王者で4位にランクされるアンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=を相手に初防衛戦を行う計画が浮上していた。

ロドリゲス陣営は年内に4団体の王座統一を目指す考えで、WBA世界同級王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=17戦全勝(9KO)=は、5月11日に東京・大田区総合体育館で予定される、前王者で現在6位にランクされる井岡一翔(志成)=31勝(16KO)3敗1分=選手との再戦に勝利すれば、ロドリゲスと対戦する事を希望している。今後の交渉に注目。