5月24日(日本時間25日)、ポーランド・ルツェツォフのポドプロミー・アリーナで開催されたWBC世界ブリッジャー級タイトル戦。王者ルカシュ・ロザンスキー(ポ-ランド)=15戦全勝(14KO)=に、前WBO世界クルーザー級王者で同級1位のローレンス・オコリー(英)=19勝(14KO)1敗=が挑む挑んだ一戦は、オコリーが初回2分55秒KO勝ちで新王者。

ロザンスキーが地元の大観衆の声援を受けスタートした試合は、開始2分で身長、リーチで勝るオコリーが、狙いすまして放った右クロスでロザンスキーがダウン。再開後、またしてもオコリーの右が命中しロザンスキーは2度目のダウン。ラビットパンチを訴えるしぐさをしたが、立ち上がり試合は続行。

何とか生き延びようと動いたロザンスキーだが、オコリーの右ストレートを2度、3度と貰うと、ついに3度目のダウン。ここも立ち上がったが、カウント9でダニエル・ヴァン・デ・ヴィール(ベルギー)主審は試合をストップ。

31歳のオコリーは、昨年5月にクリス・ビラム・スミス(英)=19勝(13KO)1敗=に12回判定で敗れ、世界クルーザー級王座を失って以来の再起戦で、2階級制覇に成功。「初回KOは最初から狙っていた」と、会心の勝利に胸を張った。

38歳のロザンスキーは、昨年4月にアレン・バビッチ(クロアチア)=11勝(10KO)1敗=との王座決定戦で、初回TKO勝ちして獲得した王座の初防衛に失敗。力の差が明らかにあったように見えた試合だった。