7月12日(日本時間13日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで開催されたPro Box プロモーション興行で行われた、WBC世界ライトフライ級挑戦者決定戦は、同級2位エリック・バディロ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=が、同級6位ジェラルド・サパタ(ニカラグア)=15勝(5KO)3敗1分=を10回判定で破り挑戦権を獲得。スコアは98-91、98-91、97-92。
29歳のサウスポー、バディロは、第3ラウンドに左ストレートでダウンを奪うと、5回にはコンパクトなコンビネーションを決め、リードを広げる。終盤は連打でサパタに迫ったが、これまでストップされた事がないサパタはタフネスぶりを発揮。粘り強さを見せ試合終了ゴングを聞いた。
バディロは8月1日(日本時間2日)にベネズエラのカラカスで行われる、WBC世界同級王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)=44勝(27KO)2敗=と、同級1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=27勝(19KO)3敗1分=の再戦勝者への挑戦権を獲得。

WBC世界スーパーフェザー級22位ツェンドバートル・エルデネバートル(モンゴル)=13戦全勝(6KO)=は、ウンベルト・ガリンド(米)=14勝(11KO)4敗3分=に10回判定勝ち。スコアは99-91、98-92、97-93。カリフォルニア州パラマウントに住む28歳のサウスポー、エルデネバートルは左ボディを有効に使い、ガリンドの右強打を交わし、試合をコントロールした。
WBA世界スーパーライト級 新暫定王者誕生
7月11日(日本時間12日)にアルバニア・ティラナのアンフィ・シアターで開催された、WBA KOドラック・フェスティバル興行で行われた、WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦は、同級7位アレッサンドロ・リグッチーニ(イタリア)=31戦全勝(27KO)=が、同級8位ヘスス・コレア(ベネズエラ)=18勝(17KO)1敗=を2回でKO。新暫定王者となっている。

試合は初回終了間際、リグッチーニの右から左のボディブローが決まると、コレアはあっさりとダウン。立ち上がり終了ゴングに救われたが、続く第2ラウンド、コリアはリグッチーニの左ボディ連打で後退。ロープ際に追い詰められ、またもやリグッチーニの左ボディが決まると、再びダウン。苦悶の表情を浮かべ、ルイス・パボン(プエルトリコ)主審のテンカウントを聞いた。
37歳のリグッチーニは元キックボクシングの世界チャンピオンで、コンピューター・エンジニアリングの博士号を持つ。一方、28歳のコリアは昨年2月に約2年5ヶ月のブランクを経てカムバック。0勝、1勝、2勝の選手を連続KOすると、数字の良さが変われ、この暫定王座決定戦の為に世界ランキング入り。
リグッチーニのさして強いとも思えないボディーブローが、ぐさりと決まったわけでもないのに、あっさりと倒れたその姿は、とても世界ランカーとは思われないレベルだった。新暫定王者リグッチーニの今後は、果たして・・・。