WBC世界スーパーライト級王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)=23勝(22KO)2敗=は、VADA(自主的アンチドーピング協会)による薬物検査で、パフォーマンス向上薬オスタリンの陽性反応が確認された。これにより、来年1月10日(日本時間11日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催が決っている、同級1位ダルトン・スミス(英)=17戦全勝(13KO)=相手の初防衛戦は、実現が危ぶまれている。

マティアスは10日以内にBサンプルの開示を請求する権利があるが、そこでも陽性だった場合、王座は剥奪される事になり、その可能性は高い。

最近では昨年4月20日(日本時間21日)にデビン・ヘイニー(米)と戦ったライアン・ガルシア(米)が、前日計量後と試合直後に2回実施されたVADA検査で、2回ともオスタリンの陽性反応が検出され、Bサンプルの開示を求めたが、Bサンプルも陽性で、ガルシアは試合を管理したニューヨーク州コミッションから1年間の試合出場停止処分を受けている。

マティアスが王座を剥奪された場合は、マティアスvsスミスの勝者への対戦を義務付けられている前王者で同級2位にランクされるアルベルト・プエジョ(ドミニカ)=24勝(10KO)1敗=と、スミスによる王座決定戦が開催されると思われる。

また、12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで行われる、暫定王者イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=28勝(18KO)3敗1分=と、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=によるタイトル戦勝者の昇格もある。