WBCは世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=を休養王者に認定。6月15日(日本時間16日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた、同級暫定王座決定戦でゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17勝(17KO)1敗=をスプリットの判定で破り、暫定王者となったアルベルト・プエジョ(ドミニカ)=23戦全勝(10KO)=を正規王者として認定した。

プエジョは次戦で同級1位サンドル・マーティン(イタリア)=42勝(15KO)3敗=との指名戦を義務付けられ、プエジョマーティンの勝者には、ラッセルとの対戦が義務付けられた。

ヘイニーは4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた、ライアン・ガルシア(米)=24勝(20KO)1敗1NC=戦で、一度は敗北を宣告されたが、ガルシアの薬物検査陽性により、ニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)は、ガルシアに1年間の試合出場停止処分を科し、ヘイニー戦はノーコンテストに変更。

ガルシアの1年間出場停止処分に呼応したヘイニーは、自らも1年間ボクシングから離れる事を明らかにし、「次はガルシアと戦う」と宣言。そして、「これからはもう階級にこだわらず、好きな体重で戦うよ」と、今後の方向性を明らかにしていた。

また、6月18日(日本時間19日)に行われたヘイニーvsマーティンの指名戦入札は、マーティンと共同プロモート契約を結ぶトップランクが、242万ドル(約3億8千200万円)で落札に成功したが、ヘイニーと共同プロモート契約を締結しているマッチルーム・ボクシングは入札に不参加。

エディ・ハーンは、「彼はフリーエージェント。自分のプロモーション会社を持っている」と、そっけないコメントを発し、ヘイニーとの距離感をにおわせていた。ヘイニーの前途は多難と見るが。