WBO最新ランキングでヘビー級1位にチャン・ツィーレイ(中国)=27勝(22KO)2敗1分=が上昇。前回1位のタイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)2敗1分=は、王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=23戦全勝(14KO)=に敗れ3位に下降。2位にはマーティン・バコレ(コンゴ)=21勝(16KO)1敗=がランクされた。
チャンは来年2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、ベテルビエフvsビボル2をメインとする”リヤド・シーズン”で、WBC2位、WBO4位のアジット・カバイエル(ドイツ)=25戦全勝(17KO)=と、WBC暫定世界ヘビー級王座決定戦で対戦する事が決定済。
IBF3位(1、2位は空位)にランクされるバコレは来年3月に英国で、IBF5位エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)=20勝(14KO)1敗=と、IBF王座への挑戦者決定戦で対戦する計画が進行中。
フライ級1位にはフアン・カルロス・カマチョ(プエルトリコ)=18勝(8KO)1敗1NC=が前回3位からアップ。1位だったフランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分=は、スーパーフライ級3位に移動した。ロドリゲスJrは、WBCから暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=との対戦を指令されている。しかし約2年間、フライ級では戦っておらず、今後の動向は不透明。
フェザー級1位だった前王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)=14勝(9KO)3敗=は、王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=26戦全勝(22KO)=に連敗し7位に転落。変わって前回2位のブルース・キャリントン(米)=13戦全勝(8KO)=がアップ。キャリントンはWBCでも1位、1位が空位のWBAでは2位にランクされている。
ミニマム級では谷口将隆(ワタナベ)=19勝(13KO)5敗=選手が、12月15日に大阪・住吉スポーツセンターで行われた、IBF世界ライトフライ級2位決定戦&OPBF東洋・太平洋同級タイトルマッチで、OPBF王者タノンサック・シムシー(タイ)=37勝(33KO)1敗=に敗れ、1位から5位に下降。元王者のビック・サルダール(フィリピン)=25勝(15KO)6敗=が、新たに1位にランクされた。
同級王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=11戦全勝(8KO)=は、11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで開催された”リヤド・シーズン”で、WBA世界同級スーパー王者タンマヌーン・ニヨムトロン(タイ)=25勝(9KO)1敗=を7回TKOで破り、WBA王座を吸収。
今後はIBF王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=、WBC王者メルビン・ジェルサレム(フィリピン)=23勝(12KO)3敗=との王座統一戦に乗り出す考えを明かにしており、2022年7月に対戦し、ダウン応酬の末に判定で敗れているサルダールのコラーゾへの雪辱の機会が訪れるのは、まだ先になりそう。
また、12月14日(日本時間15日)にメキシコ・ティファナで、EBUシルバー・スーパーミドル級王者ブルーノ・スラース(フランス)=26勝(5KO)無敗2分=に、まさかの6回KO負けを喫したハイメ・ムンギア(メキシコ)=44勝(35KO)2敗=は、前回と同じく3位を維持。スラースは依然ノーランクのまま。ムンギア陣営は再戦条項を行使。来年3月、または4月にメキシコ開催で再戦が交渉されている。