8月16日(日本時間17日)、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで開催された、リヤド・シーズンのメインイベント。WBOインターコンチネンタル&WBAインターナショナル・ヘビー級タイトルマッチ。王者でWBO世界同級1位、WBA2位、IBF6位、WBC11位にランクされる、20歳のヘビー級KOセンセーション、モーゼス・イタウマ(英)=12戦全勝(10KO)=に、37歳の元WBC世界同級暫定王者ディリアン・ホワイト(英)=31勝(21KO)3敗=が挑んだ一戦は、イタウマが初回TKO勝ち。
初回、サウスポーのイタウマはベテランのホワイトに対し、臆せず左ボディストレートを伸ばしスタート。クラウチング・スタイルのホワイトはじっくりとイタウマの出方を伺うが、イタウマはお構いなしにジャブ、左ストレートと打って出る。

ロープ際までホワイトを追い込んだイタウマの強烈な右フックがヒットすると、ホワイトの巨体が大きく揺れるが、かろうじてロープに体を支えられダウンは免れる。チャンスと見たイタウマは、左ストレート、右ボディで一気にホワイトに襲い掛かるが、ガードを高く上げる事も忘れていない。
防戦一方となり手が出ないホワイトをコーナーに追ったイタウマが、左フックから右フックを叩き込むとホワイトは前のめりにキャンバスへ落下。ロープを掴み何とか立ち上がったホワイトだが、よろけてコーナーに体を預けると試合はストップ。
将来のビッグスター候補イタウマが、見事なKO劇を演じ新旧交代を成し遂げた。世界挑戦の時が楽しみです。