8月9日(日本時間10日)、ナミビア・ウィントフークのウィントフック・カントリー・クラブ・リゾートで開催された、WBOグローバル・スーパーバンタム級王座決定12回戦。WBO世界同級8位フィリップス・ンギーチュンバ(ナミビア)=16勝(14KO)2敗=と、ムクシシ・ズマ(南アフリカ)=10戦全勝(10KO)=の一戦は、ンギーチュンバが6回KO勝ちで新王者。
これまで4度の初回KOを含め、7試合を3ラウンドまでに終わらせて来ている強打のズマは初の海外遠征にも臆せず、ジャブから左フックを上下に打ち分けンギーチュンバに迫ったが、地元のンギーチュンバも右ストレート、左フックを返し強気で応戦。迎えた第6ラウンド、ンギーチュンバの右ストレートが決まると、ズマは前のめりにキャンバスへダイブ。ンギーチュンバが痛烈なKO勝利で王座を獲得した。
29歳のンギーチュンバは2023年5月13日にフィリピン・パラニャケのオカダ・マニラ・ホテル&カジノで、元世界3階級制覇王者(暫定含)のジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)=34勝(23KO)4敗=と対戦。6回開始早々、カシメロの左フックでダウンを奪われ深刻なダメージを負ったが、驚異的回復力と勝利への執念を見せ12回を終了。110-116、110-116、112-114(ンギーチュンバは12回ラビットパンチで減点1)の判定を失ったが、大いに善戦。
再起後は4連勝(3KO)と好調で、その中には昨年10月13日に横浜武道館で、元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)=22勝(9KO)4敗3分=選手を、初回2分23秒TKOで破った星も含まれる。