10月11日(日本時間12日)、アルゼンチン・ブエノスアイレスのキンタ・ヴァカレッツァ – AGOECシンジケートで開催されたO.Rプロモーション興行『Gloria y Honor』。メインイベントのWBOラテン・ライト級タイトルマッチ10回戦。王者でWBO世界同級3位、IBF8位、WBC14位のアラン・アベル・チャベス(アルゼンチン)=20戦全勝(17KO)=に、WBO世界同級13位パブロ・ビセンテ(キューバ)=24勝(17KO)3敗1NC=が挑んだ一戦は、チャベスが初回TKO勝ち。
24歳のサウスポー、チャベスは開始ゴングと共にビセンテに詰め寄り、左ストレートから強烈な右フックを打ち込むとビセンテはダウン。何とか立ち上がろうとしたビセンテだが、足がよろけダメージは甚大でレフェリーはカウント途中で試合をストップ。試合開始から僅か56秒の出来事だった。
セミファイナルのスーパーライト級10回戦には、2連敗中の元世界ライト級ランカー、グスタボ・レモス(アルゼンチン)=29勝(19KO)2敗=が出場。ミゲル・アンヘル・ボラーノ(コロンビア)=10勝(7KO)3敗=と対戦。レモスは初10回戦のボラーノを6回TKOで破り再起戦に勝利。
レモスは昨年11月8日(日本時間9日)に米・バージニア州ノーフォークで行われた、キーショーン・デービス(米)=13勝(9KO)無敗1NC=との試合での前日計量で、ライト級リミットを6.4ポンド超過した挙句に、第2ラウンド、あっけなく3度のダウンを奪われTKO負け。名誉挽回に賭けるラモスは長期間に渡るトレーニングで体を絞り、この試合に備えていた。