7月26日(日本時間27日)、米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催された、トップランクのESPN放映最終興行のメインイベント。WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦。同級1位ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=21戦全勝(13KO)=と、同級2位ホルヘ・ガルシア・ペレス(メキシコ)=33勝(26KO)4敗=の一戦は、ザヤスが判定勝ちで新王者。
初回、ザヤスは足を使いジャブを放ち右ストレートへ繋げる。好戦的メキシカンのガルシアは、ザヤスのパンチに合わせ左右フックを上下に強振。2回、ジャブを突くザヤスに、ガルシアは変則的動きから左右フックを振り接近。ザヤスはシャープな右ストレートをヒット。
3回、ザヤスのジャブを外しガルシアは右アッパーを突きあげる。ザヤスの左フック、右ストレートを受けるガルシアだが、ひるむそぶりは見せず体を寄せ左右フックでザヤスに肉薄。4回、ザヤスの左ボディがヒット。ガルシアは足を使い距離を取る。終盤、ザヤスは連打をまとめた。
5回、ザヤスはジャブ、右ストレート、左フックでガルシアのボディを狙う。左右フックを振るガルシアはスピードが落ちた。6回、ザヤスは左ボディから右ストレートをヒット。ガルシアは左右フックで出るが、ザヤスは巧みに外し右ストレート。

7回、ザヤスはジャブで距離をキープ。ガルシアの左右フックは巧くサイドへのステップで外し、左フック、右ストレートをヒット。8回、ガルシアはワンテンポ遅れた独特な動きでザヤスに迫るが、ザヤスはジャブとステップワークで空振りを誘い、右ストレート、左ボディ。
9回、接近し左右フックを下から上へ振るガルシアに対し、ザヤスはサイドへ動き、ワン・ツー、左ボディ。ガルシアの連打は続かない。10回、ザヤスのフットワークは軽快。距離を支配しボディ打ちから左フック、右ストレートへ繋げた。11回、ガルシアはガードを固め前進。左右フックをボディから顔面へ振るが、ザヤスはサイドステップとクリンチで攻撃を分断。シャープなワン・ツーを打ち込んだ。
最終ラウンド、逆転を狙うガルシアは前に出て左右ックを強振。しかし、ザヤスの足は止まらずジャブを当て、左フックをヒット。最後まで集中力を切らさずガルシアの攻勢を許さなかった。試合終了ゴングが鳴ると、22歳のザヤスは勝利を確信。公式スコアは119-109、118-110、116-112。