11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで、ゴールデン・ボーイ・プロモーションと、Boxxerの共催により開催された、”リヤド・シーズン”で行われた、WBC世界暫定ライト級王座決定10回戦。WBC、WBA、WBO世界ライト級1位にランクされるウィリアム・セペダ(メキシコ)=31戦全勝(27KO)=と、元IBF世界スーパーフェザー級王者で同級13位のテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)6敗1分1NC=の一戦は、セペダが判定勝ちで新王者。
サウスポー同士の対戦。パワーファイターのセペダは、初回から技巧派のファーマーに肉薄。距離を縮めにかかる。2回、ファーマーは回り込んで左ストレート。しかし、セペダの前進は止まらず、押し込んでボディ攻撃。3回、セペダはジャブ、左ストレートから左右アッパーのボディを差し込み前進。
しかし、4回、前に出るセペダの一瞬の隙をつきファーマーの左ストレートがカウンターで決まると、セペダがダウン。ダメージを感じさせず立ったセペダは、5回、6回と前進し、ファーマーのボディを叩くが、接近戦でもファーマーは巧みなボディワークでパンチを流し、ボディへパンチを返す。
終盤に入ってもセペダの前進は止まらず、押し込んでの攻撃が続くが、ファーマーは芯には当てさせず、回り込んで、ジャブ、左ストレート。最終ラウンド、セペダの執拗な攻撃は続くが、ファーマーは左をストレート、フック、アッパーと使い分け応戦。最後まで巧いボクシングを見せた。
オフィシャルのスコアは、プレドラグ・アレクシッチ(モンテネグロ)95-94セペダ、フェルナンド・ビジャレアル(米)95-94セペダと、ジュン・ベ・リム(韓国)95-94ファーマーのスプリット。
コラーゾvsタンマヌーン 世界ミニマム級王座統一戦
WBO世界ミニマム級王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=10戦全勝(7KO)=と、WBA世界同級スーパー王者タンマヌーン・ニヨムトロン(タイ)=25戦全勝(9KO)=による王座統一戦は、コラーゾが7回1分29秒TKO勝ちで王座統一に成功。
6回、右フックでダウンを奪ったサウスポーのコラーゾは、続く7回、タンマヌーンのテンプルに右フックを打ち込み、この試合2度目のダウンを奪う。再開に応じたタンマヌーンだが、左アッパーを顎に喰い、すかさず右フックをボディに打ち込まれると、たまらずキャンバスへ落下。リッキー・ゴンサレス(米)主審は即座に試合をストップした。