WBC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦。WBC世界スーパーミドル級暫定王者デビッド・ベナビデス(米)=28戦全勝(24KO)=vs元WBC世界同級王者・同級2位オレクサンドル・グウォジク(ウクライナ)=20勝(16KO)1敗=。6月15日(日本時間16日)、米・ラスベガス、MGMグランド・ガーデン・アリーナ。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。

4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=との対戦が実現しない事にしびれを切らしたべナビデスは、階級を上げ、暫定王座決定戦に出場。

37歳のグウォジクは、2019年10月にアルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=20戦全勝(20KO)=に10回TKOで敗れ王座を失って以来の王座返り咲きを目指す。

リングサイドでは4団体統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と、マネジャーのエギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)が観戦。クリマスのサポート下にあるグオゥジクの戦いを見守った。

試合開始から積極的に打って出たグウォジクだが、べナビデスはジャブを伸ばし、左ボディを決めた。

べナビデスのアタックにグオゥジクも右ストレートを返し抵抗。

ハイペースの攻めを繰り広げたべナビデスは試合の主導権こそ掌握しだが、グオゥジクは崩れず、反撃の機会を伺った。

7回、グオゥジクはべナビデスにロープを背負わせ連打。

最終ラウンド、両者は打ち合った。

試合終了。勝者はべナビデス。

公式スコアは、ドン・トレラ(米)119-109、デイブ・モレッティ(米)117-111、ザカリー・ヤング(米)116-112で、いずれもべナビデス。

「減量は今までで一番楽だった」と語ったべナビデスだが、ライトヘビー級での攻撃力には、多くの関係者、ファンから疑問の声も上がった。今後はカネロとの対戦を第一の目標に掲げているがカネロとの対戦実現は厳しいと見られ、10月12日(日本時間13日)にサウジアラビア・リヤドで行われる、WBC、WBO、IBF世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=20戦全勝(20KO)=と、WBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)=23戦全勝(12KO)=による4団体王座統一戦勝者との対戦にも興味が集まっている。