WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦。同級1位ジョバニ・サンティラン(米)=32戦全勝(17KO)=vs同級9位ブライアン・ノーマンJr(米)=25勝(19KO)無敗2NC=。5月18日(日本時間19日)、米・カリフォルニア州サンディエゴ、ペチャンガ・リゾート&カジノ。トップランク興行。

地元リングで意気上がるサンティランに対し、ノーマンJrは戦前から自信を隠さなかった。

試合開始。

好戦的サウスポーのサンティランは、押し込んで強打を振って出た。

ディフェンスを固めながらノーマンJrは、インサイドからコンパクトなパンチを打ち込んだ。

前に出るサンティランにノーマンJrは左フックを決める。

サンティランは鼻からの出血が酷くなり、ノーマンJrのパンチで徐々にダメージを蓄積させていった。

10回、ノーマンJrの右アッパーでサンティランはついにダウン。

ノーマンJrの左アッパーでサンティランが腰からキャンバスへ落下すると、レイ・コロナ(米)主審は即座に試合をストップ。KOタイム10回1分33秒。

9回までのスコアは89-82、88-83、86-85で、ジャッジ三者がノーマンJrのリードとしていた。

23歳の新暫定王者ノーマンJrは、「彼は攻めてきたけど僕には当たらない。ミスをさせてチャンスを待ったんだ」と喜色満面。今後はWBC世界同級暫定王者マリオ・バリオス(米)、コナー・ベン(英)らとの対戦を希望。これまでの試合で危険なダウンシーンもあったノーマンJrだが、世界のトップに躍り出た今後に注目。