WBCシルバー&NABFスーパーミドル級タイトルマッチ12回戦。WBCシルバー王者、WBC世界同級2位、WBO5位、IB6位、WBA10位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=43勝(34KO)1敗=vsNABF王者、WBO世界同級2位、WBA4位、WBC、IBF7位エリック・バジニャン(カナダ)=32勝(23KO)無敗1分=。9月20日(日本時間21日)、米・アリゾナ州グレンデール、デザート・ダイヤモンド・アリーナ。トップランク興行。
ムンギアは5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)に12回判定で敗れ、初黒星を喫した後、トップランクと共同プロモート契約を締結。トレーナーもフレディ・ローチから、3試合ぶりに元のエリック・モラレスに戻し、新しい体制で再起戦に臨んだ。
29歳のバジニャンはWBC世界スーパーミドル級1位、WBA2位、WBO、IBF3位クリスチャン・ムビリ(フランス・カナダ在住)=28戦全勝(23KO)=と同じ、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントに所属。
ムンギアは初回から上体を振り、ジャブを突き、積極的にバジニャンに迫った。
バジニャンはジャブ、右ストレートで反撃。しかし、ムンギアに先手を取られ後手に回った印象は拭えない。
7回、ムンギアは右ストレートから左フックを決め連打で攻勢。
第10ラウンド、ムンギアは開始からギアを上げ打って出る。
左右フックでバジニャンを追い込んだムンギアは、強烈な左フックを決め、後退するバジニャンにさらに連打を畳みかけダウンを奪う。キャンバスへ落下したバジニャンは、そのまま立ち上がる事が出来ず、テンカウントを聞いた。
KOタイム10回2分36秒。
9回までのスコアは88-83、87-84、86-85で、ジャッジ三者が揃ってムンギアのリードとしていた。
快勝でカネロに敗れて以来の再起戦に勝利したムンギアのこの夜の報酬は、150万ドル(約2億1660万円)と伝えられている。次の対戦相手候補には、WBA暫定世界スーパーミドル級王者カレブ・プラント(米)=23勝(14KO)2敗=が挙げられ、来年1月の対戦を目指し交渉が開始されている。