1月23日、大阪・エディオンアリーナ大阪で開催された、WBC&WBA世界ライトフライ級タイトル戦。WBC&WBAスーパー(統一)王者寺地拳四朗(BMB)=22勝(14KO)1敗=選手に、元WBA王者でWBA1位、WBC2位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)=26勝(19KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、ダウン応酬の大激闘となった。

初回、カニサレスは寺地選手のジャブをかいくぐり、力強い右フックを叩きつけて来た。

第2ラウンド、寺地選手の右を貰ったカニサレスは、そのまましがみつく様に倒れこみ、8カウントを聞いた。

第3ラウンド、カニサレスは右の相打ちでダウンを奪い返した。

4回は激しい打撃戦。

寺地選手のボディ攻撃は有効だったが、カニサレスも反撃の姿勢を崩さない。

中盤は攻守が激しく入れ替わる、打撃戦が続いた。

消耗戦となった終盤の11回、寺地選手は足を使いカニサレスの攻勢を交わす。

最終ラウンドも寺地選手は足を使い、左ジャブで距離を取るアウトボクシングでカニサレスの攻撃を交わした。

試合終了。カニサレスは右手を挙げたが、勝者は寺地選手。

公式スコアは、ジェレミー・ヘイズ(カナダ)113-113、オマール・ミントゥン(メキシコ)114-112、リム・ジュンベ(韓国)114-112の2-0。

寺地選手の左から順にWBO女子世界スーパーフライ級王者晝田瑞希(三迫)選手、寺地選手と晝田選手の二人を指導する三迫ジム・加藤トレーナー、三迫ジム・三迫貴司会長。

大激闘を制しWBA3度目、WBC4度目の防衛に成功した寺地選手は、具志堅用高(協栄)氏と並ぶ世界戦通算勝利数14となり、日本人歴代3位タイ記録をマーク。ラスト2回、「触らせるな!」のセコンドの指示に、「そこは守った」と言う王者は、「カニサレス選手がメチャクチャ強くて必死の一言。ここにベルトがあるのがうれしい」と素直に語った。今後はライトフライ級での王座統一戦のチャンスを待つのか、フライ級で2階級制覇を目指すのか。その動向が注目される。