8月26日(日本時間27日)、ポーランド・ブロツワフ、タルチンスキ・アリーナ。スーパーライト級4回戦。アーダム・ハメド(英・63.3キロ)vsヴォイチェック・ハーディ(チェコ・61.3キロ)=1勝(1KO)2敗=。1900年代、トリッキーで変幻自在なファイトスタイルでボクシング界に革命を起こした、悪魔王子、元WBO、IBF、WBC世界フェザー級王者ナジーム・”プリンス”・ハメド(英)=36勝(31KO)1敗=2世のアーダム(23歳)が、満を持してウシクvsデュボアの世界ヘビー級戦興行セミファイナルでプロデビュー。

父、ナジームはリングサイドから声援を送った。

サウスポー同士の対戦。アーダムは父親譲りのノーガード、独特のステップで冷静にハーディを追った。

さしたるパンチも放たずコーナーにハーディを追い込んだアーダムは、ここで軽いパンチの連打を見せると、すかさずハーディ陣営はタオルを投入。グジェゴシュ・モレンダ(ポーランド)主審は試合をストップし、アーダムの手を挙げた。TKOタイム初回2分9秒。

偉大な父を持つアーダムの実力の程を知るのは次戦以降に持ち越されたが、次の戦いも大きな注目を浴びるのは間違いない。そしてファンの期待も大きい。今後のステップアップに注目。