IBF、WBO世界フライ級王座統一戦。IBF王者サニー・エドワーズ(英)=20戦全勝(4KO)=vsWBO王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=18戦全勝(11KO)=。12月16日(日本時間17日)、米・リゾナ州グレンデール、デザート・ダイヤモンド・アリーナ。マッチルーム・ボクシング興行。

チャンピオンメーカーのロバート・ガルシアが、「これまで見て来た中で、一番の素材」というロドリゲスは、初回から臆することなく、サウスポースタイルからの速い右ジャブ、鋭い左ストレートでエドワーズに迫った。

試合後、左眼窩底骨折が判明したエドワーズも、「2回から物が二重に見た」と言いながらも意地の反撃。チャンピオンのプライドを見せた。

ロドリゲスの右リードパンチは冴えわたり、エドワーズは苦境に追い込まれて行った。

エドワーズにドクターチェックが入るが試合は続行。

9回終了間際、ロドリゲスが右ジャブをボディに伸ばした後、左ストレートを打ち込むと、カウンターとなってエドワーズにヒット。

立ち上がり9回終了ゴングを聞いたエドワーズだが、ここで試合続行を断念。勝利が決まったエドワーズはキャンバスを転げまわり、喜びを爆発させた。

IBF立会人はレヴィ・マルティネス(米)、WBO立会人はマイケル・パーニック(米)。

9回までのスコアは、いずれもロドリゲスがリード。

試合後は勝者、敗者共に対戦相手をリスペクト。互いをたたえ合った。

ロドリゲスはリングサイドで観戦していた、WBC世界スーパーフライー級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に対し、「スーパーフライ級に戻り、タイトルを返してもらう」と宣言。挑戦状を叩き付けた。バンタム級王座獲得を目指す意向を示しているエストラーダが、どう受け止めるかが注目される。