いよいよ本日ゴングを迎えるトリプル世界戦興行の前日計量が、12日、都内で行われた。メインイベントは、日本人同士による世界王座統一戦で、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手と、WBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)2敗1分=選手が対戦。

寺地選手は50.6キロ。ライトフライ級から転向して2戦目となる寺地選手は、「いつもより(減量は)余裕やったかな」と語り、「圧倒する試合を見せたい。倒せたら良いですけど、無理にはいかないかなって感じではあります」。

阿久井選手は50.7キロ。過去、何度か手合わせしたスパーリングでは、全くかなわなかったという阿久井選手は、「僕も勝つ気で来てますから、ただでは終わらんと思っていますよ。食ってやろうっていう、そういう思い。やることはやったかな」。

上写真左はウォン・キム(韓国)WBA立会人、右はマイケル・ジョージ(米)WBC立会人。

WBO世界フライ級タイトルマッチは、王者アンソニー・オラスクアガ(米)=8勝(6KO)1敗=に、元世界2階級制覇王者で同級14位にランクされる京口紘人(ワタナベ)=19勝(12KO)2敗=選手が挑戦。

オラスクアガは50.6キロ。「自分がどんなトレーニングをしてきたのか、自分の力がどんなものかを全てリングの中で見せられるような試合をしたい」。

京口選手はリミットの50.8キロ。勝てば3階級制覇となる京口選手は、「3階級制覇はボクシング人生での大きなチャレンジと思うが、自分自身に期待して挑みたいと思います」。

上写真はWBO立会人リチャード・デキュア(米・左)と、グスタボ・オリビエラWBO会長(プエルトリコ)。

WBO世界ライトフライ級戦は、王者岩田翔吉(帝拳)=13勝(9KO)1敗=選手が初防衛戦で、元暫定王者で同級2位の指名挑戦者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=13勝(9KO)4敗=と対戦。

岩田選手は48.9キロ。オラスクアガ、阿久井選手と練習を共にして来た王者は、「帝拳でみんなで一緒に調整してきた。チーム帝拳として、かなりいい雰囲気で練習できて、それが背中を押してくれている。チャンピオンの岩田として試合するのは初めて。『強いな』と思わせる試合をして勝つことを、今まで以上に意識しています」。

サンティアゴは48.7キロ。「チャンピオンのホームで挑戦できるのは誇り」と語り、敵地での挑戦に自信を見せている。

出場する選手が全て一発で計量をパス。各選手のコンディションも良さそうで、好ファイトが期待されます。寺地vs阿久井。寺地選手が言うような圧倒的な戦いにはならのではと予想しますが、果たしてどうか。大いに楽しみです。