WBO世界バンタム級チャンピオン武居由樹(大橋)=10戦全勝(8KO)=選手は、右肩負傷のため、来年1月24日に東京・有明アリーナで予定されていた、同級10位ユッタポン・トンデイ(タイ)=15戦全勝(9KO)=との2度目の防衛戦をキャンセルする事を所属する大橋ジムが発表。

今月上旬のスパーリングで右肩を痛め、右肩関節唇損傷で全治4週間と診断された武居選手は、「左腕だけで戦う」と強行出場を希望したが、担当医からドクターストップがかかった。手術は回避し、保存治療で回復に務める方針。

大橋ジムの大橋秀行会長は、「延期(の形)でユッタポン選手とやる方向。回復状況によるが、4~5月ぐらいの試合復帰を目指している」と語った。1月24日の興行は武居選手の世界戦が外れ、新たにもう1試合追加され、井上尚弥vsサム・グッドマンをメインに開催される。

大橋会長はグッドマンの負傷により、急遽、12月24日開催予定だった興行が1ヶ月延期する事になった経緯を踏まえ、「何があるか分からない。こういうことがある以上、万全を期すために。その対応を考えたらリザーブ選手を用意するしかないと判断した。今後、全ての試合でリザーブ選手の試合を組んでいきたい」と、井上選手の次期防衛戦から、常にリザーブ選手を用意する考えを明かした。

今回はスーパーバンタム級で世界ランカーのリザーブ選手を1試合入れる交渉を進めているとしている。武居選手の回復と、左目上を4針縫ったというグッドマンが、今後、何事もなく井上選手との試合のリングに登場する事を願うばかりです。

1/8 オペタイアの代理挑戦者10戦9KOニーカ IBF世界クルーザー級タイトル戦

IBF世界クルーザー級王者ジェイ・オペタイア(豪)=26戦全勝(20KO)=は、来年1月8日にオーストラリア・ゴールドコーストのゴールドコースト・コンベンションセンターで、同級1位の指名挑戦者フセイン・シンカラ(ドイツ/トルコ在住)=22戦全勝(18KO)=と対戦する事が決まっていたが、先週末シンカラが足首を骨折。全治3ヶ月と診断され、試合はキャンセルされ、新たな挑戦者探しが始まっていた。

挑戦に名乗りを挙げたのは、東京五輪銅メダリストで同級10位にランクアされるデヴィッド・ニーカ(ニュージーランド)=10戦全勝(9KO)=。

39歳のシンカラは高いKO率を誇るが、これまで著名選手との対戦はなく実力は未知数で、オペタイア絶対有利と見られていたが、無敗オリンピアンとの対戦は、好カードとして歓迎されている。