1月24日に東京・有明アリーナで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手への挑戦が決まっていた、IBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=が、試合への出場を辞退。

当初、昨年12月24日に東京・有明アリーナで開催が予定されていた井上選手とグッドマンのタイトルマッチは、試合10日前にグッドマンが最終スパーリングで左瞼を4針縫う裂傷を負い、1ヶ月の延期が決まった。しかし、グッドマンはスーパーリング中にまたもや同じ箇所を負傷。再び傷口が開いた。

グッドマンのプロモーター、ノーリミット・ボクシングのマット・ローズは、1月24日にグッドマンが井上選手に挑戦する事はなくなったと発表。24時間以内に負傷した左目上の整形手術を受けさせなければならないとしている。

「ただ、打ちのめされている。非常に残念だ。この4ヶ月間、すべてを犠牲にして準備して来たのに」(ローズ)

グッドマンは、「この試合を楽しみにしてくれていた、日本のみんなに申し訳ない」と謝罪し、「僕はただ、彼とベルトを賭けて戦うチャンスが欲しいだけなんだ。このケガが治れば、すぐにでも対戦できるだろう」と話しているが、それは限りなく現実的ではないだろう。

現時点では、1月24日の興行で、井上選手が誰と戦う事になるのかに付いて具体的なニュースはないが、1月24日に井上選手と戦う準備が出来ているとアピールしていた、WBC世界同級1位にランクされるデビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=が、新たな挑戦者となる可能性もある。

大橋ジムの大橋秀行会長は、このような事態を予測しリザーバーを用意する考えを明かにしており、時間を置かずに新たな展開が発表されるだろう。