2月8日(日本時間9日)、英・マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで開催された、クイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベント。IBF世界ヘビー級9位、WBO14位デリック・チゾラ(英)=35勝(23KO)13敗=と、WBC世界同級10位、WBO11位、IBF12位オットー・ワリン(スウェーデン)=27勝(15KO)1敗1NC=のノンタイトル12回戦は、チゾラが判定勝ち。
初回、41歳の大ベテラン、チゾラはいつものように低い姿勢から上体を振り、身長197センチのサウスポー、34歳のワリンに肉薄し、左右フックを叩きつける。ワリンはガードを固め動きながら、左ストレート。2回、チゾラはスイッチを織り交ぜながらワリンを追い、押し込んで右フック。ワリンはジャブを突き動きながら、インサイドからのカウンターを狙った。
3回、プレスを掛けるチゾラの右フックがヒット。ワリンは消極的で自ら打って行かない。4回、ワリンを追うチゾラはジャブを差し込み、飛び込んで左右フック。5回、待機戦法のワリンに対し、チゾラはジャブを当て、飛び込みざま右フックをヒット。
6回、前のラウンドに右目上をカットしたチゾラにドクターチェックが入る。チゾラはジャブから接近し、上下に左右フック。7回、ワリンのジャブは腰が引け効果がない。終了間際、チゾラはワリンをコーナーに追い込み左右フックで猛攻。8回、下がるワリンを追うチゾラは、左右フックの連打で優勢。
9回、ワリンを誘い込んだチゾラの右フックがテンプルに決まると、ワリンは後方へたたらを踏みダウン。再開後、チゾラは左右フックでワリンを追い込む。10回、チゾラは自らコーナーに入りワリンを誘うが、ワリンは打ちきれない。11回、プレスを掛けるチゾラは、時折ワリンを呼び込み右フックを狙う。
最終ラウンド、チゾラの突貫ファイトの前にワリンは成す術がない。チゾラは打って出ては誘い込み攻勢。終了間際には左右フックの連打で再びダウンを奪い、ワリンが立ったところで試合終了ゴング。スコアはボブ・ウィリアムズ(英)117-109、オレナ・ポビバイロ(ベルギー)116-110、ベンス・コバックス(ハンガリー)114-112。
ライトヘビー級10回戦。WBO世界同級4位、WBC15位にランクされるザック・パーカー(英)=25勝(18KO)1敗=と、ミカエル・ディアロ(フランス)=21勝(18KO)1敗2分=の一戦は、パーカーが判定勝ち。スコアは98-92、98-93、97-94の3-0。