”リヤド・シーズン”と4試合のプロモート契約を締結した、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=が、5月3日にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで、IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23戦全勝(9KO)=と、4団体王座統一戦を行う事を、”リヤド・シーズン”を主導するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣が発表。試合は米国時間、5月3日の夜に合わせられ、リヤドでは5月4日の午前中に試合開始となる。
カネロが北米以外で試合をするのは初めてとなるが、この試合に勝つと、いよいよ9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスで、WBA世界スーパーウェルター級&WBO世界同級暫定王者のテレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=との、ドリームマッチが実現する。
カネロは昨年7月にスカルとのIBF指名戦履行を拒否した事により、IBFから王座を剥奪されていた。スカルは昨年10月19日(日本時間20日)にドイツ・ベルリン郊外、ファルケンセのシュタンツァーレで行われた王座決定戦で、ウラジール・シシュキン(ロシア / 米・フロリダ州在住)=16勝(10KO)1敗=を12回判定で破りIBF王座を獲得。
しかし、この試合の判定は大いに物議を醸し、試合後、シシュキンをサポートするサリタ・プロモーションのドミトリー・サリタは判定を不服として、IBFに再戦を要求。これを受けたIBFは、サリタの要求を認め、昨年11月にスカルとシシュキンの即時再戦を指令している。
また、IBFは3位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、4位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=24戦全勝(21KO)=による挑戦者決定戦を指令。入札によりサドジョとプロモート契約を結ぶ、Y12ボクシングが87万8千ドル(約1億3530万円)で興行権を落札。
Y12ボクシングは、5月にフランス・パリで試合を開催する意向だが、WBA&WBCでも世界1位にランクされているムビリは、サドジョとは戦わない可能異性も残されている。
9月のクロフォードとの対戦に合わせ、再び4団体統一王者となる事を選択したカネロだが、スカルに勝ってもIBF王座の行方は不透明という感じ。なお、カネロはクロフォード戦の後、来年2月と10月にリヤドで試合をする事になっている。