WBC世界スーパーバンタム級1位アラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=は、7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで開催される、パッキャオvsバリオスのアンダーカードに出場。元世界フェザー級ランカーの亀田京之介(TMK)=15勝(9KO)4敗2分=選手と対戦する事が決定。

ピカソをプロモートするサンフェル・プロモーションは、プレミア・ボクシング・チャンピオンズと3試合の世界選手権共同プロモーションに合意。今度の試合はそのうちの一つとなる。

ピカソは昨年12月14日(日本時間15日)にメキシコ・ティファナで、イェイソン・クエロ(コロンビア)=13勝(11KO)3敗1分=を、第3ラウンド、左ボディ一発でKO。

昨年12月24日に予定されていた、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=30戦全勝(27KO)=選手と、サム・グッドマン(オーストラリア)=20戦全勝(8KO)=のタイトル戦が、グッドマンの負傷により1ヶ月間延期されると、ピカソはリザーバーとして名乗りをあげていた。

Rey Picasso Naoya Inoue

元々、井上選手が5月に米・ラスベガスで行う防衛戦の対戦相手として名前が挙がっていたピカソだが、その後、ピカソの父親が勝算がないために、井上選手との対戦辞退を申し入れたというニュースが伝わる。ピカソ自身は、「私が準備ができていないって誰が言ったの?。闘う準備は出来ています」とアピールしたが、井上選手との対戦は消滅。

大橋ジムの大橋秀行会長は、「逃げたんだよ。一度、辞めると言ってきて、またやるとなったけど、やっぱり辞めるって。もう信じられないよね。メキシコ国内で『尚弥に1、2ラウンドで倒される』という声が強まって、父親がびびっちゃったらしい。最強のモンスターと戦える。しかもファイトマネーもかなりのものがある。プロボクサーとしてこんなチャンスはない。普通は喜んでやるでしょう?考えられないよ」と激怒。

活発なリング活動を行って来たピカソだが、井上選手との対戦がなくなると、それ以来沈黙。亀田戦が今年に入っての初戦となる。

一方の亀田選手は2月22日(日本時間23日)にメキシコ・ティファナで開催された、サンフェル・プロモーション興行のメインイベントで、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)=36勝(28KO)2敗=と対戦。

Kyonosuke-Kameda-vs-Luis-Nery

初回には右ショート・カウンターを決め、あわやダウンかと思われるシーンもあったが、ネリの猛烈なラッシュに徐々に消耗。バッティングにより両目上をカットした亀田選手は、第7ラウンドに2度のダウンを奪われ敗れたが、右カウンターで見せ場は作った。

地力で勝るネリに力づくでねじ伏せられた亀田選手だが、再び世界のトップと対戦するチャンスを掴んだ。大舞台での戦いに注目。