WBO世界ミニマム級&WBAスーパー王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=12戦全勝(9KO)=と、WBC世界同級王者メルビン・ジェルサレム(フィリピン)=24勝(12KO)3敗=による王座統一戦は、今夏の対戦を目指し交渉されていたが交渉は決裂。
コラーゾを共同プロモートする、ゴールデン・ボーイ・プロモーションは、7月12日(日本時間13日)に米・ニューヨークのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される、スティーブンソンvsセペダのWBC世界ライト級王座統一戦をメインとする、『Ring Magazine 3』へのコラーゾの出場を計画。
4団体王座統一を目指すコラーゾは、WBCジェルサレムとの王座統一戦を希望。3月30日に愛知県国際展示場で、前王者重岡優大(ワタナベ)=9勝(5KO)2敗=選手を12回大差の判定で破り2度目の防衛に成功したジェルサレムも、コラーゾとの対戦には意欲的で、米国ビザの申請を済ませたとの情報も伝えられていた。
両者は2023年5月27日(日本時間28日)に米・カリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・カジノで対戦。WBO王者だったジェルサレムに、コラーゾが指名挑戦者として挑んだ試合は、序盤戦こそジェルサレムが得意の右ストレートでリードしたが、5回、攻勢に転じたコラーゾのボディショットで後退。6回、7回とコラーゾのボディ攻撃にたじたじとなったジェルサレムは、7回が終了するとあっさりと棄権。王座を手放した。

その後、WBCで世界王座返り咲きを果たしたジェルサレムは、コラーゾへの雪辱と、3団体王座統一を賭けた戦いに意欲的な姿勢を見せていたが、最終的に提示されたファイトマネーに納得せず交渉は決裂。コラーゾvsジェルサレムの実現は先送りとなった。
ジェルサレムとの王座統一戦が消滅したコラーゾは舵を切り替え、9月6日(日本時間7日)にWBO世界同級1位のロナルド・チャコン(ベネズエラ)=33勝(24KO)8敗1分=との防衛戦を行う事になった。
一方のジェルサレムも、SNS上で次戦の発表が近い事を示唆。3月に対戦した重岡選手が1位だったことから選択防衛戦となるが、高額報酬を得られるのは日本人選手という事になる。