WBCが最新ランキングを発表。7月30日に横浜BUNTAIで、リカルド・サンドバル(米)=27勝(18KO)2敗=にまさかの判定負けを喫し、WBA、WBC世界フライ級王座から陥落した寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手は、フライ級1位にランクされた。

驚いたことに2位には薬物検査陽性で暫定王座が取り消されたフランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分2NC=が入り、前回1位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)3敗1分=選手は3位に後退。

サンドバルに敗れた寺地選手は去就を明らかにしていないが、1位にランクされた事によりサンドバルとの再戦権利を得た事になる。サンドバルも再戦は寺地選手次第という考えを示しており、即時再戦の可能性もあるのかもしれない。

ウェルター級では7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで、王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗2分=に挑み引き分けた、46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗3分=が1位にランクイン。

バンタム級では前回2位のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=45勝(28KO)4敗=が3位に後退。代わって前回7位だった井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=が、一気に2位にアップ。王者の”ビッグバン”・中谷潤人(M・T)=30戦全勝(23KO)=選手は、階級を上げ王座を返上する考えを明らかにしており、王座が空位となった場合は1位の那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手と、エストラーダによる王座決定戦が有力かと見られていたが、拓真選手が何にもしていないのに2位になった事で、変化があるか。

Takuma Inoue

ライトフライ級は8月1日(日本時間2日)にベネズエラ・カラカスでパンヤ・プラダブスリ(タイ)=44勝(27KO)3敗=を5回KOで破ったカルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=が新王者。前王者パンヤは4位となり、1位には指名挑戦権を持つエリック・バディロ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=が上昇。

スーパーフェザー級1位には前回2位のマーク・マグサヨ(フィリピン)=28勝(18KO)2敗=がアップ。前回1位のエドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=37勝(32KO)2敗=は、医学的理由でランキングから除外された。

スーパーライト級は新王者にスプリエル・マティアス(プエルトリコ)=23勝(22KO)2敗=。再戦を求める前王者アルベルト・プエジョ(ドミニカ)=24勝(10KO)1敗=は2位にランクされた。マティアスは11月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで、1位ダルトン・スミス(英)=18戦全勝(13KO)=の挑戦を受ける事が決まっている。

スーパーウェルター級1位にはIBF世界ウェルター級王座を返上した、ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=が新ランク。

スーパーミドル級は7月12日(日本時間13日)に米・ニューヨークで行われた挑戦者決定戦で、エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=23勝(18KO)2敗=を5回TKOで破ったハムザ・シーラーズ(英)=22勝(18KO)無敗1分=が1位に上昇。2位には薬物検査陽性のハイメ・ムンギア(メキシコ)=45勝(35KO)2敗=が復活。前回1位のジャーモール・チャーロ(米)=34戦全勝(23KO)=は3位に降下。ベルランガは16位まで後退した。

7月19日(日本時間20日)に英・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで、WBO、WBC世界ヘビー級&WBAスーパー王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=24戦全勝(15KO)=に5回KOで敗れた、前IBF世界同級者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)3敗=は、ヘビー級2位にランクされた。