WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=に、IBF世界同級1位、WBO3位、WBC10位にランクされるエリクソン・ルビン(米)=27勝(19KO)2敗=が挑むタイトル戦は、11月8日(日本時間9日)に米・テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで開催される、DAZN放映のゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のメインイベントで行われる事が決定。
ルビンは5月10日(日本時間11日)に米・フロリダ州キシミーのシルバー・スパーズ・アリーナで行われた、IBF世界同級挑戦者決定戦で、アードレアル・ホームズJr(米)=17勝(6KO)1敗=を11回2分TKOで破り、王者バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=23戦全勝(17KO)=への挑戦権を獲得。対戦を指令されていたが、これを辞退しオルティスJrと対戦する。
ルビンの辞退によりIBFは新たにムルタザリエフと同級3位(2位は空位)ジョシュ・ケリー(英)=17勝(9KO)1敗1分=の対戦を指令。交渉期限は9月19日(日本時間20日)までで、対戦同意に達しない場合は入札となる。
ブライアン・ノーマンJr トップランクと契約延長
WBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマンJr(米)=28勝(22KO)無敗2NC=は、11月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで決定している、元2階級制覇王者でWBO世界同級1位のデビン・ヘイニー(米)=32勝(15KO)無敗1NC=との防衛戦を前にトップランクと複数年の契約延長を締結。
6月19日に東京・大田区総合体育館で、佐々木 尽 (八王子中屋)=19勝(17KO)2敗1分=選手の挑戦を一蹴したノーマンJrは、「私は忠誠心を信じています。トップランクは最初から私を信じてくれた。まだ始まったばかりだ」と、2022年から契約するトップランクへの感謝の意を表し、ヘイニーを撃破しさらなる高みを目指す考えを明らかにしている。

これに対しトップランクのボブ・アラムは、「ブライアン・ノーマンJrを見ていると、私がプロモーションしてきた伝説的なウェルター級選手たちが思い浮かびます。彼は、世代を代表するファイターになるために必要な身体能力と成熟度を備えています。ブライアンのキャリアの次の段階に関わることができ、大変光栄です。彼は世界チャンピオンから、パウンド・フォー・パウンドのランキングトップへと登りつめるだろうと思います」と、最大の賛辞を贈っている。
トップランクは2017年から続いていたESPNとの放送契約が、7月26日(日本時間27日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで行われた、ブルース・キャリントンvsマテウス・ハイタ戦興行を最後に終了。現在、新しい放映契約の締結を目指しているが、その候補はNetflix、DAZNと、ESPNとの再契約だとされている。
そんな状況の中、11月29日(日本時間30日)に米・カリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾート・カジノで、マニー・”ジムエル”・パッキャオJr(フィリピン)のプロデビュー戦を含む興行を開催する、マニー・パッキャオ(フィリピン)率いるMP・プロモーションが、ESPN+、ESPN・ノックアウト、ESPN・デポルテスと放送契約を締結。奇跡のカムバックを果たしたパッキャオの参戦も期待されるが、ESPN+の放送再開は朗報で、今後の展開が期待されます。MP・プロモーションは2026年6度の興行開催を計画している。