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11月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで開催された、ザ・リングIV 「ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」で行われた、WBC、WBO世界スーパーフライ級王者ジェシー・”バム”・ロドリゲス(米)=22戦全勝(15KO)=と、WBA世界同級王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=18戦全勝(9KO)=による、3団体王座統一戦は、ロドリゲスが10回1分25秒KO勝ち。

初回、サウスポーのロドリゲスは軽快な動きからジャブを放ち距離を取る。距離が詰まるとマルティネスは左右フックを強振するが当たらない。2回、ロドリゲスはジャブで距離をコントロール。接近するとボディを叩きサイドへ動く。マルティネスの左右フックは空転。

3回、ジャブを軸にロドリゲスはワン・ツー、そしてボディと巧みに打ち分けサイドへ動く。マルティネスは的を絞れず、ヒットを奪えない。4回、ロドリゲスのスピードと巧さの前にマルティネスは攻め手を見出せず苦戦。

Jesse Rodriguez
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5回、ジャブを中心に軽いテンポで上下自在に連打を打ち込むロドリゲスが試合をコントロール。鼻から出血のマルティネスは下がらせられる展開に。6回、マルティネスの左右フックは空を切るばかり。自在にパンチを打ち込むロドリゲスには余裕も感じられるが、深追いはしない。

7回、ロドリゲスがプレスを掛け距離を詰める。頭をつけ合ってもマルティネスのパンチは当たらず、ボディを打たれ後退。試合はロドリゲスの独断場となって来た。8回、下がるマルティネを追うロドリゲスは、テンポよく多彩なパンチを自在に打ち込み、時折強い右フック、左アッパーを合わせる。

9回、開始と共に打って出たマルティネスだが、強打は空転。ロドリゲスはボディを打ち、速い連打でマルティネスを追い込んで行く。

Jesse Rodriguez vs. Fernando Daniel Martinez
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10回、逆転を狙うマルティネスのパンチを遮断しながら、ロドリゲスはサイドへ動きタイミングを探る。苦しまみれのマルティネスが放った右ストレートを外しざまに放ったロドリゲスの左ストレートがカウンターとなって決ると、マルティネスは仰向けにダウン。そのまま動けずテンカウントを聞いた。

ロドリゲスが無敗のマルティネスを相手に完勝。圧倒的強さで3団体の王座統一に成功。残るIBF王座。12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われる、IBF世界同級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)5敗2分1NC=と、寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手のタイトル戦勝者との、4団体王座統一戦が待たれます。

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