11月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで開催された、ザ・リングIV 「ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」のメインイベント。WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ。王者デビッド・べナビデス(米)=30戦全勝(24KO)=に、同級4位アンソニー・ヤード(英)=27勝(24KO)3敗=が挑んだタイトル戦は、べナビデスが7回1分59秒TKO勝ち。
初回、べナビデスはジャブを上下に散らし、右ストレート、左フックへ繋げる。ヤードは左手を動かしながら右カウンターのタイミングを伺う。2回、積極的に出るべナビデスは、ヤードをロープ際に詰め右オーバーハンドを叩きつける。
3回、べナビデスは押し込んで左ガードが低いヤードの肩越しに右を狙う。サウスポーへのスイッチも見せ、連打で攻め込み攻勢。4回、ロープを背に回り込むヤードを追うべナビデスは、回転の速い連打を叩き込む。ヤードは右カウンターを返したが、べナビデスは構わず打って出た。
5回、前に出るべナビデスはロープを背にするヤードに右ストレート、左フックからボディを含めた連打で優勢。6回、右強打に頼るヤードはようやく打って出たが長くは続かず、べナビデスは向かって来いと誘うと連打を畳みかけヤードを圧倒。ヤードはダメージの蓄積が見られる。

7回、開始早々、ヤードにドクターチェックが入った。べナビデスはヤードをコーナーに押し込み連打から右ストレート、左フックを決めダウンを奪う。ダウン後の加撃で2ポイント減点されたべナビデスだが、再開後も猛攻は続き、強烈な左フックがヤードの顎を打ち抜き、ヤードの上体が大きく揺れるとレフェリーは試合をストップ。
ビッグイベントでのやる気を感じさせたべナビデスが、最初から消極的なヤードを圧倒し快勝を収めた。
