12月27日にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブドゥー・アリーナで開催される、「The Ring V: Night of the Samurai」で行われる予定だった、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)5敗2分1NC=に、寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手が挑むタイトル戦は、前日計量後、ガルシアが体調を崩し緊急入院したために中止となった。
前日計量は寺地選手が114.5ポンド、ガルシアが113.9ポンドでパスしていたが、IBFの世界戦はルールにより当日計量がある。しかし、ガルシアはそれに応じられず、プロモーターのマッチルーム・ボクシングは、「現地ボクシング委員会による医学的評価の結果、ガルシアは試合出場不適格と判定された」としている。
ガルシアの代理人ショーン・ギボンズは、「今朝、ウィリバルドは体重を完璧にクリアした。それから2日目のセレモニーを行ったが、すべてが素晴らしかった。何が原因かはわからないが、彼は胃の調子が良くなかった。だから胃の検査を受けさせたところ、単に調子が悪かっただけだった。それだけのことだ」と語っている。

”リヤド・シーズン”を主導するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、「彼(寺地選手)は試合をせずに帰国する事を望んでいない」とSNSで投稿。具体的に二人の選手の名前を挙げ、代理人と連絡が取れる事を望んだが、僅か1戦と4戦しか戦っていない選手では、いずれもキャリア不足で寺地選手の相手ではない。
ともかく、ガルシアと寺地選手の試合は選択防衛戦であった事から延期はなく。ガルシアは王座を剥奪される事もなく、次戦は同級3位(1、2位は空位)の指名挑戦者アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=28勝(18KO)4敗=と対戦する事になる。
本日の興行は予定されていた世界戦3試合のうち2試合が中止となり、メインイベントの4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=31戦全勝(27KO)=選手に、WBC世界同級2位アラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=32勝(17KO)無敗1分=が挑むタイトル戦のみとなった。
日本ではNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」により国内独占生配信され、海外ではDAZN PPVにより配信される興行の配信時間開始は、DAZN PPVが1時間遅れる事になった事が明かになっている。
