WBAから世界ライトフライ級休養王者の認定を受けたレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=16勝(9KO)4敗=が、暫定王座の設置をせずに、9月2日に横浜BUNTAIで行われる同級1位吉良大弥(志成)=4戦全勝(3KO)=選手と、同級2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=の対戦をレギュラー王座決定戦として認定した事に対し異を唱え、米・フロリダ州のアントニオ・S・ゴンサレス弁護士を代理人として、WBAに対し法的闘争を開始。

WBAはサンティアゴに対し吉良選手との対戦を指令。交渉期限は6月2日(日本時間3日)とされていたが、WBAは30日間の延長を承認。それでも決着が付かなかったが、7月10日になって9月2日に日本・東京開催で決着した事が伝えられた。

しかし7月22日、サンティアゴがトレーニング中に左肘を負傷した為に、吉良選手との試合に出場出来なくなった事を、サンティアゴとプロモート契約を締結するオールスター・ボクシングのフェリックス・ティト・サバラJrが公表。その後の28日に、大橋プロモーションは吉良vsカニサレスのレギュラー王座決定戦開催を発表した。

Daiya Kira vs Carlos Canizales

「サンティアゴは、王座を返上したわけでも、義務防衛戦を拒否したわけでも、WBAへの協力を怠ったわけでもありません。彼が一時的に試合に出場出来なくなったのは、世界王者としての義務を果たす準備中に負った、記録に残る負傷にのみ起因するものです。この決定自体は、彼の復帰を見据えたものであり、医師の許可が下り次第、試合に出場する権利を保持するものです」(ゴンサレス弁護士)。

WBAに対し年内にリング復帰の用意がある事を伝えているサンティアゴの主張は、「なぜ暫定王座を設けずに新しいレギュラー王者を決める必要があるのか」という点に絞られ、WBA世界選手権委員会に対し決議の再考を求め、「WBA規則」の解釈を裏付ける法的根拠を明記した補足的な理由付決定書を発行するよう要請している。

また、WBO王座も保持するサンティアゴに対しWBO世界選手権委員会は、負傷後10日以内に健康状態に関する完全かつ最新の、適切に認証された医療報告書を提出する事を求め、要求された診断書および裏付け書類が期限内に提出されない場合、委員会は世界選手権規則に基づき介入を余儀なくされる可能性がありますと伝えたうえで、当該障害が選手権委員会によって確認・承認された場合、再び競技可能な状態に戻るための合理的な期間を180日を限度とする事を公式発表。現在、暫定王座を設ける動きはない。

Rene Santiago

サンティアゴは地元テレビ局のインタビューで、「WBAは好き勝手に振る舞っているが、規則はどうなっているのか?。まあ、いいだろう。WBAのゴマすり連中は、後でとんでもないことを言わないよう、規則をよく読んでおくべきだ。ヒルベルト・メンドーサよ、せめて規則を改正して、お前の取り巻きたちが恥をかかないようにすべきだ」と、WBAを痛烈に批判。

WBA世界選手権委員会は、適用される防衛戦期間の変更。その他の様々なルールの適用を一時停止する、明示的な権限を持っており、そのルールに基づき特別許可を与える事が出来るとされている。

これは要するに、「どんな事でもどうにでも出来る」というふうに理解できる。王座剥奪も辞さない構えのサンティアゴからの突き上げに対し、WBAがどのような答えを返すのか。今後に注目。