9月2日、横浜BUNTAIで開催された大橋プロモーション主催のダブル世界戦興行のメインイベント。WBA世界ライトフライ級王座決定戦は、同級1位の吉良大弥(志成)=4戦全勝(3KO)=選手が、同級2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=と対戦。

カニサレスは政情不安にあるベネズエラから、空路35時間をかけて来日。昨年8月に獲得したWBC世界同級王座は、タイへの渡航がかなわず防衛戦を消化する事が出来なかった。WBAは吉良選手と王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=16勝(9KO)4敗=の対戦を指令したが、サンティアゴは肘を負傷し試合への出場が不可能となり休養王者とされ、代わってカニサレスが吉良選手と空位となった王座を争う事になった。カニサレスは約1年1ヶ月ぶりのリング。


序盤戦。吉良選手は素早いバックステップでカニサレスのパンチを空転させると、右ストレート、左フックを打ち込んだ。そして、3回には左フックをテンプルに打ち込み先制のダウンを奪った。


距離を詰めたいカニサレスの強打は、吉良選手の早い出入りの前に空転。

吉良選手の右ストレートは度々カニサレスを捕らえた。


試合は吉良選手がコントロール。ポイントを積み重ねて行った。


5回、足の動きを減らした吉良選手にカニサレスのジャブが伸びる。

6回、カニサレスの左フックが吉良選手を捕らえ、この試合初めてポイントを上げた。


7回、前に出るカニサレスを引き寄せて、吉良選手は強烈な左フックをカウンターでヒット。

カニサレスはもんどりうって背中からキャンバスへ落下。



何とか立ち上がったカニサレスだが、後ろへ大きくよろけるとラウル・カイズJr(米)主審は試合をストップ。

TKOタイム7回38秒。


6回までのスコアはジャッジ三者が揃って59-54。吉良選手が大きくリードしていた。

吉良選手は元世界4階級制覇王者田中恒成(畑中)選手に並ぶ、国内最速タイ記録となる5戦目での世界王座獲得に成功。WBA立会人はホセ・オリバー・ゴメス(パナマ)。次戦は当初の対戦相手だったWBA休養王者サンティアゴとの統一戦の可能性が残されている。
「記録も狙っていたが、この試合に勝つことを目標にしていたので勝てて嬉しい。体力的な面では楽な展開ではなかったが、中盤に決めてやろうと思っていた」と会心の勝利を振り返った新王者は、「ライトフライは減量面で無理かな。違う色のベルトが欲しい」とフライ級に転級し、他団体のベルトに挑戦する意向を表明。
前日計量をクリアした後、吉良選手陣営は最終的な水抜きで落とした体重は約4.5キロだったことを明らかにしており、王座は返上し階級を上げ2階級制覇を目指す事になる可能性が高いだろう。
