8月22日(日本時間23日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBA世界ウェルター級スーパー戦は、王者ローランド・ロメロ(米)=17勝(13KO)3敗=を、挑戦者の元世界2階級制覇王者テオフィモ・ロペス(米)=23勝(13KO)2敗=が12回判定で破り新王者。3階級制覇を達成した。

ロペスは1月31日(日本時間2月1日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで、シャクール・スティーブンソン(米)=24戦全勝(11KO)=に敗れ、WBO世界スーパーライト級王座を失って以来の再起戦。DAZNと直接の試合契約を締結し、ロメロ挑戦のチャンスを掴んだ。

イスマエル・サラスとコンビを組むロメロは、昨年5月2日(日本時間3日)に米・ニューヨークのタイムズスクエアで、ライアン・ガルシア(米)=25勝(20KO)2敗1NC=を破り空位のレギュラー王座を獲得。今年5月にスーパー王者に昇格。ビッグマネーを求め対戦相手がなかなか決まらなかったが、ようやくロペス戦が実現した。


序盤戦。互いにジャブを突き合うが、ロペスが前に出てロメロは動いて交わしながらカウンター狙いに徹する。



先手を取ったロペスは右ストレートを上下に打ち込んだ。しかし、深追いはしない。

第5ラウンド、ロペスの出鼻に左フックを合わせていたロメロが、一転、右フックをカウンターで打ち込むとロペスは大きくグラつきバランスを崩す。続く連打でロペスは倒れ込んだがこれはスリップ。ロペスは右目上をカットし激しい出血に見舞われた。



6回以降もロメロは自分からは仕掛けず、左フックのカウンターに頼る。確かにタイミングはよく7回終了間際、ロペスは再びグラついた。


前に出るのはロペス。手数、ヒット数でも上回った。

ロペスが追いロメロは後退しながら左フックをカウンター。



ロメロのカウンターを警戒しながらもロペスは右を打ち込んだ。


終盤に入ってもロメロは受け身の姿勢を崩さず、カウンター一本やり。


ロペスのジャブが伸びる。このパンチは効果的でポイントに繋がった。

中盤以降、拮抗したラウンドが続いたが、先手で攻めるロペスがポイントを積み重ねて行った。



最終ラウンド。ポイントリードを意識してかロメロは足を使い距離を取りカウンター狙いに徹する。しかし、あまりに消極的過ぎた。


互いに警戒し合い、打ち合うシーンはなく試合は終了。両者共に勝利をアピール。

勝者はロペス。


公式スコアはティム・チータム(米)116-112、マックス・デルーカ(米)115-113でロペスと、グレン・フェルドマン(米)114-114の2-0。

ロメロは「試合全体を通して、かろうじてかすっただけのパンチを2発食らっただけだ。一度もピンチに陥ったことはなかった。114-114という判定を聞いた瞬間、これは明らかな不正判定だと分かった。これは強盗だ。再戦を要求する」と意気込んだ。しかし、自らの戦いぶりについては、「パンチ力の強い相手に対しては、とにかく動き続けて距離を保つしかなかった」としている。

3階級制覇を達成したロペスだが、ビッグな報酬を得るだけに「トムとジェリーのような追いかけごっこのような試合」では満足しないファンも多い。今後は同じくDAZNと直接複数試合のマルチ契約を締結した、WBO王者デビン・ヘイニー(米)=33勝(15KO)無敗1NC=との対戦に向かうと思われるが、WBAにはレギュラー王者ジャック・カテロール(英)=33勝(14KO)2敗=が存在。WBAのタイトル管理次第で次戦の方向性が決まるだろう。
