10月27日(日本時間28日)、米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催された、女子ボクシング史上初となる3分12ラウンド制で行われた、3団体女子世界フェザー級王座戦。4団体統一王者のアマンダ・セラノ(プエルトリコ)=45勝(30KO)2敗1分=と、WBO暫定王者ダニラ・ラモス(ブラジル・アルゼンチン在住)=12勝(1KO)2敗=の一戦は、セラノが判定勝ち。スコアは120-108×3。

サウスポーのセラノは立ち上がりからラモスにプレスを掛け、右ジャブから左ストレート、右フックを軸に序盤戦で試合の主導権を握った。足を使うラモスを追うセラノが4回から左ボディブローを織り交ぜ、攻撃の圧力を強めると、後退一方となったラモスは次第にダメージを蓄積させて行った。

10回は左ボディアッパーを効かせたセラノが猛攻。11回もKO狙うセラノが休みない連打で攻勢。最終12ラウンドもセラノはラモスを追い回したが、左目を腫らしながらもラモスは足を止めず試合終了ゴングを聞いた。なお、WBCのマウリシオ・スライマン会長は、女子ボクサーの健康の為に、3分12ラウンド制の試合を認めない方針を明らかにし、この試合をWBC世界戦として承認しなかった。

WBA世界バンタム級2位、WBO14位アントニオ・バルガス(米)=16勝(9KO)1敗1NC=と、元WBA世界フライ級王者のエルナン・”タイソン”・マルケス(メキシコ)=47勝(33KO)10敗2分=のバンタム級10回戦は、バルガスが判定勝ち。スコアは99-89、 99-89、 99-89。