11月16日(日本時間17日)、米・ネバダ州ラスベガス、T-モバイル・アリーナ。WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)1敗=vs同級11位ロブソン・コンセイサン(ブラジル)=17勝(8KO)2敗1NC=。
立ち上がり、軽快に足を使うナバレッテに対し、コンセイサンは左フックから右オーバーハンドを叩きつけ好調を伺わせた。2回以降、仕掛けて来る王者に対し挑戦者は臆する事無く切れのあるパンチで応戦。しかし第4ラウンド、ナバレッテの左アッパーから右フックを受けたコンセイサンはダウン。
打って出るナバレッテに対しコンセイサンも強気で打ち返すが、6回はナバレッテの右ストレートでコンセイサンの足元が揺らいだ。第7ラウンド、ナバレッテの右フックがコンセイサンのボディに当たると、スリップ気味ながらダウンの裁定。トーマス・テイラー(米)主審は8カウントを数えた。
WBO立会人はラッセル・モラ(米)。
終盤、コンセイサンはナバレッテの出鼻を左フック、右クロスで押え打ち合いに応じる。ナバレッテは疲労の色を見せながらも得意の連打で前に出てたが、いつもの様なしつこさと正確性はない。最終ラウンドはナバレッテ、コンセイサン共に譲らぬ激しい打撃戦を展開し試合は終了。長い時間がかかった採点の集計結果は引き分け。2度目の不運なダウンが悔やまれるコンセイサンだが、試合後は笑顔で観衆に応えた。
公式スコアはマックス・デルーカ(米)113-113、クリス・フローレス(米)113-113、ドン・トレラ(米)114‐112ナバレッテの1-0。トップランク・ファイター同士の二人だが、すぐに再戦と行くかどうかは微妙。しかし、コンセイサンにもう一度、チャンスが与えられるのは間違いない。