4月6日(日本時間7日)米・ラスベガスのフォンテインブルー・ラスベガスで開催された、マッチルーム・ボクシング興行。セミファイナルのWBAインターナショナル&WBC米国スーパーミドル級タイトル10回戦。王者で、WBO2位、IBF、WBC5位、WBA13位にランクされるディエゴ・パチェコ(米)=20戦全勝(17KO)=に、挑戦者ショーン・マッカルマン(米)=15戦全勝(7KO)=が挑んだ一戦は、パチェコが判定勝ち。
初回、プレスを掛けるパチェコはジャブから右ストレートを狙う。待機戦法のマッカルマンは2回、左フックをヒット。互いに距離を取り、パンチを当てるタイミングを探り合う展開となった試合は、接近して揉み合う場面も多く嚙み合わない。クリンチが多くなった7回、パチェコは単発ながら右アッパー、左フックをヒット。
8回、9回と揉み合ってはクリンチの流れが続くが、パチェコの手数が上回る。最終ラウンドも、揉み合いながら手を出してはクリンチの流れは変わらず試合終了。両選手共に勝利をアピールしたが、ジャッジは98-92、97-93、96-94のスコアでパチェコに軍配を上げた。
WBC女子世界フェザー級王座決定戦。同級1位スカイ・ニコルソン(オーストラリア)=9戦全勝(1KO)=と、同級2位サラ・マフフード(デンマーク)=14勝(3KO)1敗=の一戦は、ニコルソンが判定勝ちで新王者。スコアは100-90、100-90、99-91。
立ち上がり、サウスポーのニコルソンは足を使いながら動き、距離を保ち左ストレートを狙う。マフフードは右を伸ばして飛び込むが、共に手数は少ない。3回、4回とニコルソンはマフフードの接近を許さず、ジャブ、左ストレートをヒット。徐々にペースを掌握したニコルソンは、5回以降も懐深く構え、距離をキープし、左ストレート、右フックをヒット。マフフードの右は最後まで空を切り続けた。
WBCインターナショナル・フライ級タイトルマッチ。王者でWBC、WBO、IBF7位にランクされるガラル・ヤファイ(英)=6戦全勝(4KO)=に、挑戦者アグスティン・ガウト(アルゼンチン)=21勝(15KO)1敗=が挑んだ一戦は、ヤファイが8回2分40秒TKO勝ち。
初回、ガウトは左ボディから積極的に出たが、サウスポー、ヤファイの左ストレートで腰を落とす。2回以降、前かがみで出るガウトに対し、ヤファイは右アッパーを突き上げ、左ストレートを上下に打ち込み、主導権を握って行った。ヤファイの多彩なパンチの前に被弾が多くなったガウトだが、5回には右フックを好打。
7回、ヤファイはバッティングで左目じりをカット。しかし続く第8ラウンド、左ボディ、右ストレートを放ち抵抗するガウトに対し、左ストレートを打ち込むと、休みない連打でガウトを追撃。最後はワン・ツー連打でレフェリーストップに持ち込んだ。