5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBC世界フェザー級暫定王座戦。暫定王者ブランドン・フィゲロア(米)=24勝(18KO)1敗1分=と、元WBO世界スーパーバンタム級王者で同級13位のジェシー・マグダレノ(米・2.6ポンドオーバーで計量失格。王座獲得資格無)=29勝(18KO)2敗=の一戦は、フィゲロアが9回2分59秒KO勝ち。
サウスポーのマグダレノに対し、フィゲロアは立ち上がりから頻繁にスイッチを繰り返し、攻め入る隙を伺う偵察戦の最中、バッティングでマグダレノは左瞼をカット。2回、圧力を強めたフィゲロアに、マグダレノは右フックをカウンターで好打。3回、動くマグダレノを、フィゲロアは慎重に追う。
4回、接近戦でのフィゲロアの手数が増える。終了間際、フィゲロアの右アッパーがローブローとなり、マグダレノが倒れ込み中断。5回、距離を詰めて来るフィゲロアに、マグダレノは左ストレートをカウンター。6回、フィゲロアが得意の接近戦に持ち込み、左ボディアッパーでマグダレノの腰が落ちる。
7回、開始からフィゲロアが押し込む。マグダレノはロープを背に守勢に立つ時間が長くなった。8回、サウスポースタイルが主軸となったフィゲロアは左ボディを決め連打。9回、フィゲロアが押し込んで左右アッパーから左ボディ。マグダレノはロープ際で動けない。終了ゴング寸前、フィゲロアの左アッパーがボディに決まると、マグダレノはキャンバスへ崩れ落ち、テンカウントを聞いた。