5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBA世界ウェルター級タイトルマッチ。レギュラー王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)=14勝(9KO)無敗1NC=に、元暫定王者で同級4位のガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)=6勝(5KO)無敗1分=が挑んだ一戦は、スタニオ二スが判定勝ち。スコアは119-109、118-110、117-111。

約2年1ヶ月ぶりのリングとなったスタニオ二スは、初回から旺盛な手数で前進。マエストレも強い左フックで迎え撃った。2回も王者は速いジャブを中心に前進。挑戦者のパンチは固いガードでブロック。3回、スタニオ二スの前進は止まらず、連打から左ボディ。マエストレは終了直前、強い右アッパー。

4回、王者の手数は衰えず、攻勢が続く。5回、スタニオ二スの連打に対し、マエストレは下がりながらも強打を打ち込むチャンスを伺う。6回、マエストレが攻勢に出るが、スタニオ二スは多彩なパンチで押し返す。7回、両者接近戦で右アッパーを突き上げ合うが、手数で王者。

8回、近い距離での打ち合いが続くが、スタニオ二スが手数で上回る。9回、老獪な挑戦者が打って出る。王者の手数がやや落ちたか。10回、スタニオ二スはジャブを多用。互いに決定打を打ち込めない展開が続く。11回、スタニオ二スが圧力を強め、ジャブから接近し、右フック、アッパー。最終ラウンド、両選手開始から激しく打ち合うが、スタニオ二スの手数は衰えず優勢利に試合終了。初防衛に成功した。