6月29日(日本時間30日)、米・フロリダ州マイアミのジェームス・L・ナイト・センターで開催された、トップランク興行のメインイベント。WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者テオフィモ・ロペス(米)=20勝(13KO)1敗=に、同級8位スティーブ・クラゲット(カナダ)=38勝(26KO)7敗2分=が挑んだ一戦は、ロペスが判定勝ち。スコアは120-108、120-108、119-109。

パワーパンチで試合全般を支配したロペスだが、期待されたKOはならず、最終ラウンド終了のゴングを聞いた。トップランクのボブ・アラムは、ロペスがWBO世界ウェルター級暫定王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=へ挑戦する可能性がある事を示唆している。

セミファイナル。NABOフェザー級王座決定戦(ベニテスは計量1ポンドオーバーで王座剥奪)。昨年12月にラファエル・エスピノサ(メキシコ)=25戦全勝(21KO)=に大逆転負けを喫し、WBO世界フェザー級王座を失った、現4位のロベイシ・ラミレス(キューバ)=13勝(8KO)2敗=と、WBO世界同級6位、IBF7位ブランドン・レオン・ベニテス(メキシコ)=21勝(9KO)2敗=の一戦は、ラミレスが第7ラウンド、強烈な左アッパーを決め、すかさず右フックをフォーロー。ベニテスにテンカウントを聞かせKO勝ち。

危なげない勝利で世界ランカーを撃破し再起戦を飾ったラミレスは、エスピノサとの再戦を希望した。

IBF世界スーパーライト級10位エルビス・ロドリゲス(ドミニカ)=15勝(13KO)1敗1分=と、ジーノ・ロドリゴ(フィリピン)=12勝(10KO)3敗2分=の10回戦は、初回、ダウン応酬の波乱のスタート。しかし、地力に勝るロドリゲスが、ロドリゴを抑え判定勝ち。スコアは98-91、98-91、97-92。

デビュー以来11連続KO中で、これまで4ラウンドまで戦ったのが一度だけという24歳のフェザー級ヤン・サンタナ(ドミニカ)は、初10回戦でブランドン・バルデス(コロンビア)=15勝(7KO)4敗=と対戦。初回にダウンを奪ったが、バルデスの粘りの前にキャリア初の判定勝利(98-91、98-91、96-93)となった。

元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガス2世のエミリアーノ・バルガス(米・20歳)=10戦全勝(8KO)=と、ホセ・サラゴサ(メキシコ)=9勝(3KO)8敗2分1NC=のスーパーライト級8回戦は、初回、右ストレートでダウンを奪ったバルガスが、再開後、一気に攻め1分32秒ストップ勝ち。

ミドル級6回戦。モハメド・アリの孫ニコ・アリ・ウォルシュ(米)=9勝(5KO)1敗1NC=が、昨年8月26日(日本時間27日)に判定(56-58、56-58、57-57)で敗れ初黒星を喫した、ソナ・アカレ(米)=9勝(4KO)1敗=と対戦したリベンジマッチは、3回に左フックでダウンを奪ったアリが判定勝ち。スコアは58-55、57-56、57-56。

10戦全勝(9KO)のレコードを持つ19歳のヘビー級ホープ、ロレンソ・メディナ(米)は、6回戦でデトレイラス・ウェブスター(米)=7勝(3KO)3敗=と対戦。判定勝ちを収めた。スコアは60-53、60-54、59-55。