寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手の王座返上により空位となっている、WBC世界ライトフライ級の王座決定戦は、同級1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=27勝(19KO)2敗1分=と、同級2位パンヤ・プラダブスリ(タイ)=43勝(27KO)2敗=により争われる事が決定。試合は11月にタイで開催される。

カニサレスは1月23日に大阪・エディオンアリーナ大阪で、寺地選手が保持していた王座に挑戦し、ダウン応酬の大激闘を演じたが0‐2の判定負けで惜しくも王座獲得を逃した。7月19日(日本時間20日)にベネズエラ・カラカスで行われた再起戦では、WBCシルバー同級王座を賭けて、イバン・ガルシア(メキシコ)=12勝(4KO)3敗1分=と対戦。

カニサレスは12回判定勝ち(116-112、116-112、114-114)でシルバー王座を獲得したが、出来は今一つで、ガルシアの抵抗の前に決め手を欠き、苦闘の末の勝利だった。

一方のパンヤは昨年10月7日に東京・大田区総合体育館で行われた、WBC世界ミニマム級王座統一戦で、暫定王者だった重岡優大(ワタナベ)=9勝(5KO)1敗=選手に12回判定で敗れ王座陥落。しかし、12月20日には6回戦で再起戦を行い2回TKO勝利を収め、今年も6回戦で負け越し選手を相手に2つのTKO勝利を収めている。

両者の対戦は試合開催地次第で勝者が決まると見られていたが、タイでの開催決定によりパンヤの2階級制覇達成の可能性が限りなく濃圧となったと見られる。