IBFが指令していた世界スーパーフライ級3位田中恒成(畑中)=19勝(11KO)1敗=選手と、5位ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=20勝(12KO)5敗1分=による、同級王座への挑戦者決定戦は、11月の初旬にも開催される可能性が伝えられていたが、この試合は行われない。

IBFは新たにガルシアと6位イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)=28勝(11KO)5敗2分=の対戦を指令。ゴンサレスは既に11月4日(日本時間5日)にメキシコ、サン・ルカスで、ルイス・カストロ(メキシコ)=19勝(13KO)7敗3分=と対戦する事が決まっているが、これに勝てばガルシアとIBF王座への挑戦権を賭けて戦う事になる。

代わりに浮上したのが、WBO1位にランクされる田中選手と、WBO2位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の対戦。WBO世界スーパーフライ級タイトルを持つ中谷潤人(M・T)=26戦全勝(19KO)=選手は、次戦でバンタム級へ転向する可能性が極めて高く、王座が返上されると田中vsゴンサレスによる王座決定戦が浮上する。

中谷選手が一番挑戦しやすいWBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)=26勝(19KO)2敗=は、12月16日または来年1月23日にオーストラリアで防衛戦を予定。ロマゴンは11月にも世界レベルの試合でリング復帰する事を示唆していたが、同じTEIKENグループのサポートを受ける中谷選手とは戦わない事を明言していた。田中選手も同時期に試合を予定していた事もあり、ロマゴンとの王座決定戦が開催される条件は整いつつある。