4団体統一女子世界フェザー級王者アマンダ・セラノ(プエルトリコ)=46勝(30KO)2敗1分=が、保持するWBC王座を放棄。理由は男子ボクシングと同じ、3分12ラウンド制ルールでの試合を拒否された事による。セラノは10月27日(日本時間28日)に米・フロリダ州オーランドで行われた、WBO暫定王者ダニラ・ラモス(ブラジル・アルゼンチン在住)=12勝(1KO)3敗=戦で、女子ボクシング史上初となる3分12ラウンド制の試合を行い、12回判定勝利を収めた。

しかし、WBCのマウリシオ・スライマン会長は、女子ボクサーの健康の為に、3分12ラウンド制の試合を認めない方針を明らかにし、この試合をWBC世界戦として承認しなかった。

来年1月20日(日本時間21日)に、英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで開催が決まっている、IBF女子世界ウェルター級王者ナターシャ・ジョナス(英)=14勝(9KO)2敗1分=に、前WBC女子世界ライト級暫定王者で同級1位のミカエラ・メイヤー(米)=19勝(5KO)1敗=が挑むタイトル戦も、メイヤーが男子ルールと同じ試合を希望。

「アマンダ・セラノがしたことを、私たちは見習うべきだ。私はジムで3分×12ラウンドのトレーニングをしている」と話すメイヤーに対し、ジョナスも3分12ラウンドで試合を行う事には何の問題もないとしており、IBFがどんな裁定を下すのかが注目される。