12月23日(日本時間24日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催されたDay of Reckoning(最後の審判)興行。ダブルメインの前3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)=26勝(23KO)3敗=と、IBF2位、WBC9位、WBO12位オットー・ワリン(スウェーデン)=26勝(14KO)1敗1NC=のヘビー級12回戦は、ジョシュアが5回3分TKO勝ち。
サウスポーのワリンに対し、どっしりと構えたジョシュアは、初回から左ジャブ、右ストレートでプレスを掛け好調を伺わせた。2回以降、カウンターを織り交ぜた右ストレートを上下に散らしペースをつかんだジョシュアは、徐々に圧力を強めワリンを追い込んで行った。
迎えた第5ラウンド、ジョシュアの右カウンターからの左フックで大きく腰を落としたワリンは、あわやダウンの大ピンチ。ジョシュアの猛攻を凌ぎ、何とか5回終了ゴングに逃げ込んだワリンだが、ラウンド終了後、あっけなく棄権を選択。キャリア初のKO負けとなった。
完勝のジョシュアは、前に行われた試合でディオンテイ・ワイルダー(米)=43勝(42KO)3敗1分=が、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)=34勝(24KO)3敗=に敗れたため、来年3月9日(日本時間10日)に対戦同意していたワイルダー戦は消滅。
しかし、来年2月17日(日本時間18日)にサウジアラビアのリヤドで開催が決まっている、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)無敗1分=と、IBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=による4団体王座統一戦が実現し、再戦条項が行使されると、IBFは王座が空位となる事を示唆しており、IBF2位のワリンを破ったことにより、将来的にIBF1位フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=17戦全勝(14KO)=と王座決定戦を行う可能性も浮上。