来年4月に米・ラスベガスで予定されるトップランク興行のメインイベントへの出場が計画される、WBC、WBO、IBF世界スーパーバンタム級&WBAスーパー同級王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手の対戦相手候補に、WBC世界同級1位にランクされるデビッド・ピカソ(メキシコ)=30勝(16KO)無敗1分=が浮上。

ピカソと契約するメキシコ・ティファナに本拠を置くサンフェル・プロモーションのレネ・アビレスは、「計画だ。まだ何も決まっていない」としながらも、ピカソが世界挑戦の機会を求めている事をアピール。そしてそれは、「テーブルの上にある」と語っている。

井上選手は12月24日に東京・有明アリーナで、IBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=の挑戦を受ける事が決まっており、トップランクのボブ・アラムは、来年4月に井上選手の試合をラスベガスでプロモートする計画が進行中である事を認め、井上選手がグッドマンに勝てば、「その時に発表するつもりだ」と言葉を続けた。

今年に入り4勝(1KO)を挙げている24歳のピカソは、12月14日にメキシコ・ティアファナで、アイザック・サッキー(ガーナ)=26勝(21KO)2敗2分=と対戦する事が決定済で、これが前哨戦となる。8月24日(日本時間25日)にはメキシコシティで、ルイス・ネリ(メキシコ)と激闘を演じ11回KOで敗れたアザト・ホフハニシャン(アルメニア)=21勝(17KO)5敗=を、エネルギッシュな戦いで押し切り、大差の判定で破っている。

井上選手は来年、サウジアラビアで開催される、”リヤド・シーズン”で戦う可能性も大きく、まずは2団体1位のグッドマンをどう撃退するのか注目される。