1月13日(日本時間14日)、カナダ・ケベック・シティのビデオトロン・センターで開催された、WBC、WBO、IBF世界ライトヘビー級タイトル戦。王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=19戦全勝(19KO)=に、WBC同級1位の指名挑戦者カラム・スミス(英)=29勝(21KO)1敗=が挑んだ一戦は、べテルビエフが7回2分TKO勝ち。

約1年5ヶ月ぶりのリングとなるスミスに対し、べテルビエフは初回開始ゴングと共に肉薄。連打で迫った。身長、リーチで勝るスミスは、左ジャブから右ストレート、アッパーを狙う。2回はスミスが左ジャブから左フック、右アッパーで積極的に仕掛ける。3回、べテルビエフは強い左ジャブ、右アッパーで前進。

4回、開始からべテルビエフはコンパクトな連打でスミスをロープ際に追い込み猛攻。しかし、スミスも左フック、右アッパーで必死の反撃。5回、べテルビエフの左ジャブが良い、続く右ストレートも正確で、振りの大きいスミスのパンチはブロック。

6回、べテルビエフは一休み。しかし、スミスの放つパンチは正確性を欠き、インサイドを狙うべテルビエフのパンチがヒット。迎えた第7ラウンド、べテルビエフの右フックでスミスはグラリ、すかさず連打で襲い掛かったべテルビエフは、左フックから右を叩きつけ、スミスからキャリア初のダウンを奪う。

スミスはカウント9で再開に応じたが、ダメージは大きく、べテルビエフの猛攻の前に2度目のダウン。カウントが進む中、セコンドがリングエプロンからリングに入り棄権の意思表示。試合はべテルビエフの圧勝で終わった。

べテルビエフvsスミスを前に、WBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)=21戦全勝(11KO)=は、べテルビエフとの4団体王座統一戦に同意し、契約書にサインしたことが伝えられている。そして試合後のリング上で、べテルビエフはビボルとの対戦を約束。ライトヘビー級の頂上決戦がいよいよ実現する。