5月2日(日本時間3日)、米・ニューヨークのタイムズスクエアで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&マッチルーム・ボクシング興行。”Fatal Fury: City of the Wolves”で行われた、ウェルター級12回戦。元2階級制覇王者でWBC世界ウェルター級1位、WBA4位にランクされるデビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=と、元WBO、WBC世界スーパーライト級王者で、WBA世界ウェルター級5位、WBC世界スーパーライト級8位、WBO9位、IBF12位のホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)2敗=の一戦は、ヘイニーが判定勝ち。

初回、プレスを掛けるラミレスに対し、足を使い動くヘイニー。共に手数少ない偵察戦。2回、追うラミレスは手数少なく、動くヘイニーはジャブを放ちワン・ツー。3回、ラミレスはヘイニーの足に付いて行けず、ヘイニーは速いジャブからワン・ツーをヒット。

4回、ヘイニーは軽快に左右に動き、ラミレスに的を絞らせず、右ストレートをカウンターでヒット。5回、プレスを掛けるラミレスは手が出ず、時折放つパンチも交わされる。ヘイニーは動きながらジャブ、ワン・ツー。

6回、ヘイニーは速いステップからジャブ、ワン・ツー、左フックと繋げ、右ストレートをボディに伸ばす。7回、ラミレスはジワリと前に出るだけで手が出ない。ヘイニーの足は止まらずジャブを放ち、ラミレスの出鼻に左フックをカウンターでヒット。

8回、ヘイニーはジャブを中心に動き、ワン・ツー。ラミレスの右は空を切る。9回、手が出ないラミレスに対し、ヘイニーも追い込むような攻撃は見せず、盛り上がりに欠ける展開が続く。

ヘイニーvsラミレス試合の写真

10回、ラミレスのジャブがヒット。連打は交わされたが、ヘイニーも無理に仕掛けず安全運転。11回、ラミレスの数少ない右ボディストレートは届かない。ヘイニーはますます快調に動き、ジャブを放つが手数は少ない。

最終ラウンド、思い切ったアタックが欲しいラミレスだが、ペースは変わらず手を出す前にヘイニーはいない。ヘイニーも動いて外す事が中心で、ラミレスを痛めつけるような攻撃は最後まで見せないまま、試合終了ゴング。スコアは119-109、119-109、118-108。

最初から最後までラミレスは何も出来ず、ヘイニーも安全運転に終始。共にダメージングヒットはなく、盛り上がりに欠けた試合となった。ウェルター級でのヘイニーの評価は次戦以降に持ち越され、連敗となったラミレスにもダメージはなかったが、前戦同様、アクションに乏しく、この先は見通せない印象を残した。