12月23日(日本時間24日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、Day of Reckoning(最後の審判)興行。前WBA世界ヘビー級レギュラー王者でWBA7位、IBF&WBO8位、WBC14位ダニエル・デュボア(英)=19勝(18KO)2敗=と、WBA6位ジャレル・ミラー(米)=26勝(22KO)無敗1分=のヘビー級10回戦は、デュボアが10回2分52秒TKO勝ち。

151キロの巨漢ミラーはガードを高く上げジワリ前進。左右フックを打ち込む機会を狙う。対するデュボアは足を使い、軽快な動きから左ジャブ、右ストレート、アッパーを打ち込み序盤戦をリード。中盤、圧力を強めたミラーは押し込んで左フックを決める。しかし7回、デュボアは再び軽快な動きを取り戻し、左ジャブから右をストレート、アッパー、フックと打ち分け、左フックを上下に散らし、ミラーを突き放す。

終盤、逆転を狙うミラーは前には出るが足がついて行かず、手が出ない。デュボアは最後まで集中心を切らさず、迎えた最終ラウンド終盤、疲労困憊のミラーに左右連打を叩き込み、レフェリーストップ勝ち。デュボアが見事な勝利で、世界ヘビー級トップ戦線への返り咲きを決めた。

WBAインターコンチネンタル&NABFヘビー級王者でWBC3位、WBA4位、IBF7位、WBO14位のアルスランベク・マフムドフ(ロシア・カナダ在住)=18戦全勝(17KO)=に、挑戦者IBF12位、WBC&WBO13位アジット・カバイエル(ドイツ)=23戦全勝(15KO)=が挑んだ一戦は、カバイエルが4回2分3秒TKO勝ち。

試合は第4ラウンド、マフムドフの強打を足を使った素早い動きで交わし、右ストレート、アッパーを打ち込んだカバイエルが、左ボディを効かせダウンを奪う。再開後、ボディに的を絞ったカバイエルは左ボディから右アッパー、ストレートのボディ打ちで2度目のダウンを奪取。ここも立ったマフムドフだが、余力はなく、ボディ連打から左ボディを受け3度目のダウン。試合は停止された。

IBF世界クルーザー級王座を返上したジェイ・オペタイア(豪)=23戦全勝(18KO)=と、WBO12位、WBA14位エリス・ゾロ(英)=17戦全勝(7KO)=のノンタイトル12回戦は、サウスポーのオペタイアが豪快な左オーバーハンド一発で、初回2分56秒KO勝ち。

IBF世界ヘビー級1位フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=16戦全勝(13KO)=と、マーク・デ・モリ(オーストラリア)=41勝(36KO)2敗2分=の一戦は、フルコビッチが初回1分46秒TKO勝ち。

WBC米大陸&NABOヘビー級戦。王者でWBO3位、WBC4位、IBF6位、WBA15位のフランク・サンチェス(キューバ)=23戦全勝(16KO)=に、挑戦者ジュニア・ファ(ニュージーランド)=20勝(11KO)2敗=が挑んだ一戦は、サンチェスが7回2分42秒TKO勝ち。