WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)無敗1分=の共同プロモーター、フランク・ウォーレンは、12月23日(日本時間24日)にサウジアラビアでの開催が予定されていた、IBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=との王座統一戦は、同日に開催されない事を発表。既に契約済の試合実現は、来年1月下旬から2月になると語り、それはフューリー次第だろうと付け加えた。

フューリーは10月28日(日本時間29日)にサウジアラビアのリヤドで開催された、元UFC王者フランシス・ガヌー(カメルーン)=1敗=とのノンタイトル10回戦で、際どい判定勝利を得たが、3回にはダウンを喫する等大苦戦。

ガヌー戦を前にしたフューリーはウシクに対し、12月中に自分と戦わなければ訴訟を提起する事を通告していたが、今度はウシクが「タイソン、我々は戦わなければならない。12月23日にやらなければならない。リングで会おう」と、フューリーを追い詰めている。

フューリーvsガヌーのジャッジ三者のスコア、フアン・カルロス・ペライヨ(メキシコ)96-93、アラン・クレブス(米)95‐94フューリーと、エド・ガーナー(カナダ)95‐94ガヌーのスプリット判定には、賛否両論、様々な意見が飛び交っているが、現役のヘビー級王者がデビュー戦の選手にあと一歩のところまで追い詰められたのは事実。

試合翌日、左目周辺をドス黒くさせたフューリーは「僕はとてもいい練習をしたし、言い訳はできない。ボクシングだから、いい日もあればそうでない日もある」と淡々と語り、いつもの威勢の意良さは影を潜めている。6000万ドル(約84億円)以上といわれる報酬を得たが、とんだお騒がせなノンタイトル戦となった。

一方のガヌーは敗れたとはいえ大いに株を挙げ、陣営は「WBCのマウリシオ・スライマン会長からヘビー級トップ10にランクされる約束を受けた」とし、ウォーレンもガヌーがビッグな戦いをする権利を得た事を認め、次戦へ向け交渉を開始する事を明らかにしている。

また、エディ・ハーンがガヌーに注目し、前3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(英)=26勝(23KO)3敗=との対戦に興味を示している他、前WBC王者ディオンテイ・ワイルダー(米)=43勝(42KO)2敗1分=との対戦も浮上。ガヌー自身は、ボクシングを続ける事を明言したが、MMAのリングに戻る事も示唆。今後は両方のリングで世界一を目指す考え。今後に注目。