9月23日(日本時間24日)、米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のセミファイナル。昨年10月に決まっていたクリス・ユーバンクJr(英)=33勝(24KO)3敗=戦を、VADAによる薬物検査陽性により中止されていた、コナー・ベン(英)=21戦全勝(14KO)=と、ロドルフォ・オロスコ(メキシコ)=32勝(24KO)3敗3分=のスーパーウェルター級10回戦は、ベンが判定勝ち。スコアは99-91、99-91、96-94。
試合は立ち上がりから身長で13センチ上回るオロスコが前進し右を叩きつけ、左ボディ、アッパーを突き上げる。対するベンは下がりながらも速い動きから右ストレートを軸に対抗。3回には右ストレートから左ボディを決めオロスコの動きを止めた。しかし、以降もオロスコの前進は止まらず、ベンは押し込まれながらもパンチを当てるが会心のヒットはない。終盤戦も流れは変わらず試合終了。ヒット数で上回ったベンの手が挙がったが、会場を沸かせるシーンは少なかった。
昨年4月以来となる復帰戦に勝利したベンに対し、プロモーターのエディ・ハーンは12月にユーバンクJrとの対戦を実現させる構えで、「国外からのオファーもあるが、英・ウェンブリーかカーディフでやりたい」と話している。しかし、ベンのリング復帰に対する批判も強く、今後の動向が注目される。