2025年2月24日に東京・有明アリーナで開催される、ダブル世界バンタム級戦をメインとする『PRIME BOXING 11』の発表会が都内で催された。WBC世界バンタム級王者中谷潤人(M・T)=29戦全勝(22KO)=選手は、同級6位デビッド・クエジャール(メキシコ)=28戦全勝(18KO)=との3度目の防衛戦に臨む。
新しいニックネームが”ビッグバン”と公表された中谷選手は、具体的な対策はこれからとしながらも、「その名の通り爆発的なパンチで倒していきたい」と意気込みを語った。
挑戦者のクエジャールは、プロキャリア8年目の23歳。中谷選手と同じく172セントの長身から放たれるストレート、アッパーを武器にするオーソドックス・スタイル。
WBA世界バンタム級王者 堤 聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗2分=選手は、元WBC世界フライ級王者で同級7位にランクされる比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗1分=選手を相手に初防衛戦を行う。両選手は2020年10月26日に東京・後楽園ホールで対戦。96-94比嘉、95-95、95-95のスコアで引き分けて以来の再戦となる。
2025年の目標は、「中谷選手に追いつけるような選手になること。戦ったらおもしろいとファンの人に思われるようになりたい」という 堤 選手は、その先の王座統一戦を見据え、まずは4年前の対戦で勝利出来なかった比嘉選手に対し、「覚悟を持って準備して、自分のボクシングをしたい」と決意を表明。
9月3日に東京・有明アリーナで、WBO世界バンタム級チャンピオンの武居由樹(大橋)=10戦全勝(8KO)=選手に挑み、あと一歩まで追い詰めながら僅差の判定(112-115、113-114、113-114)で敗れ、2階級制覇達成ならなかった比嘉選手は、一度は引退を表明しながら11月下旬になり懇意。
「お金のためではなく、世界チャンピオンにもう一度なりたい」と話した比嘉選手は、12月に入り猛トレーニングに励んでいる。高校生時代にも2度戦っているライバルとの対戦に対し、「試合は盛り上がる」と打撃戦を予告。日本人対決は激しい試合になりそうです。
WBOアジアパシフィック・バンタム級王者でWBA世界同級2位、WBC3位、WBO7位にランクされる那須川天心(帝拳)=5戦全勝(2KO)=選手は、元WBO世界同級王者でWBC世界同級5位、WBO、IBF6位にランクされるジェイソン・モロニー(オーストラリア)=27勝(19KO)3敗=との10回戦が決定。
モロニーは5月6日に東京ドームで、武居選手に12回判定で敗れ世界王座を失って以来の再起戦。ライバル武居選手との対戦も噂される那須川選手は、「僕が世界に通用するかしないかがわかる一戦」と位置づけ、元王者を撃破し、2025年は世界に挑む事を誓った。試合の模様は、Prime Videoで独占ライブ配信される。